正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

ビューレンの竜頭修理、パネライ自動巻き、オメガ手巻時計の分解掃除をしました

2014年01月08日 | 時計修理
昨日は竜頭の折れ込みの削りダシから修理開始です。
K様からのお預かりの時計です。ビューレンというメーカーの時計で薄型の自動巻きムーブメントが入っていました。
マイクロローターです。
    

竜頭に巻き芯が折れ込んでの不具合です。直径が0.9mmの巻き芯なので、0.6mmのドリルから穴明け開始です。
慎重に削っていき0.7mmのドリルに交換して最後は0.8mmのドリルを四つ割につまんでねじ山を削らないように慎重に作業を進めました。
うまく残っている巻き芯がするするっと外れてくれました。
錆が回っていない場合うまくいくとこのように外れることがあります。
K様ご安心ください。巻き芯もつないで長さを調整してから組み上げました。
しばらく問題ないか調べて送らせて頂こうと思います。

次はパネライの自動巻きの時計です。K様からのお預かりです。
手巻き時に重たい感じがしました。
自動巻き機構の油が切れていると判断。
   
分解掃除になりました。
見えない部分も綺麗に装飾されている綺麗な機械でした。
分解掃除、タイミン具調整までしました。
毎度のことですが、機械のままでしばらく時間見てみて文字盤と針を取り付けてケーシングする予定です。

 最後はオメガの手巻時計です。
N様からのお預かりです。オメガジュネーブも紳士物手巻時計です。
分解掃除でお預かりしました。オメガ615キャリバーの時計です。
  


かな部分に油が拡散し付加がかかっていたんだと思います。
分解掃除、部品を点検してから組み上げました。
こちらも順調に動いてくれています。

今日はスイス製の婦人用に手巻時計を修理予定です。
雨の一日なので営業時間中も修理できたらして閉店後すぐに帰る予定です。