正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

オーディマピゲのスケルトン自動巻きを分解掃除。

2015年09月17日 | オーデマピゲ
昨日は緊張の修理でした。

K様からのお預かりのAP
スケルトンで自動巻き。





芸術的な彫、めちゃくちゃ薄い自動巻き付の機械さらに、
針の下に薄いガラスの文字盤があり、そこにダイヤのポイントが付いていました。


手巻きはできるのですが、自動巻き機構が機能せず、修理でお預かりしました。

APの部品の入手が不可能なので部品交換が必要な場合は修理出来なくてお返しすることもありますとの了承をもらってからの修理でした。

針を外すときに第一関門。ガラスが割れてしまったら大変で、緊張しながらの針外しでした。何とかクリア

油切れが原因が、細かな汚れが見られました。























時間をかけて部品一つ一つ慎重に分解し、点検。

最後は魚の骨状態になりました。

洗浄後また点検してから組み上げての作業に。

ローター受けにルビーのローラーがあり、思いローターを支えているんだと思います。

クラッチ車が少し傷んでいましたが、洗浄後エピラム液につけて組みました。

中間車を回すとクラッチ車も効いて角穴車を回していたので大丈夫と判断して仕上げました。

今朝時間は順調で自動巻き機構のチェックをする予定です。


いろんなことを考えて本当に疲れました。

今日は昨日出来なかったセイコーの自動巻きとインターナショナルの自動巻きを深夜まで頑張って美味しいお酒のみに行こうと思います。