おにゅう峠で中央水嶺の尾根道を散策した後は、林道小入谷線から続く福井県側の上根来(かみねごり)線を下って小浜へ抜けることにしました。
この林道の途中にはモミジチャルメルソウと、マンネングサ科のヒメレンゲの群生地があります。
昨年は5月4日の訪問でちょうど見頃でしたが2週間ほど遅かったので、残念ながら両方とも花の時期は終わってました。
それでもヒメレンゲの群生地である遠敷(おにゅう)川原流域の渓谷では苔むした岩と渓流がとても綺麗で、
三脚を使ってスローシャッターで撮影を楽しんできました。
滋賀県側は「小入」、福井県側は「遠敷」の漢字表記で両方とも読みは「おにゅう」です。
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渓谷の入り口あたりでは少しだけヒメレンゲ(コマンネンソウ)が残ってました。
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滑りやすい岩の上をカメラをさげて川沿いへ降りましたが、なかなか大変な所でした。
家内に三脚を持ってもらったのですが、「こんな気味が悪い所はいや」だと言われました(笑)。
何時ものようにしつこく撮影していると、いつの間にか先に車へ帰ってしまいましたが、
一人では流石に静かすぎて少し寂しいくらいの渓谷でした。
来年も来れるならGWくらいに来てみたいと思いましたが、この季節の上根来線は道路上に落石が多く、
薄いタイヤではパンクしないか?と心許なかったです。
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ND8のフィルターを使ってますが、ND16があれば良かったです(C-PLを重ねてもみても良かったかも)
最近流行りのバリアブルNDフィルターはどうなんだろう?使い勝手は良さそうですね。
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レンズキャップを落として大探し。
川の中へ流れていましたが、運よく少し下流の石に引っかかって止まってました。
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車を停めたそばに大きな桐の木がありました。
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薄紫の満開の桐の花が綺麗です。
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撮影地は上根来(かみねごり)水源の森です。
おにゅう峠から上根来水源の森への途中に、昨年も撮影したモミジチャルメルソウの群生地があります。
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モミジチャルメルソウ(準絶滅危惧種)
本州の福井県、滋賀県、京都府の日本海側に分布し、山地の渓流沿いの斜面や岩上に生育する。
渓流の水のしたたり落ちる苔むした岩場に多く、しばしば群落を形成する。
また、チャルメルソウ属の中でも特に水際に特殊化した種であり、沢が増水した場合に水没するくらいの水際に生える。
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昨年5月4日には一番の見ごろでしたが、今年は素手の花は終わってました。
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残っている花も少しありました。
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谷水が滝のように流れ落ちる岩場に群生しています。
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タニウツギのピンクが綺麗です。
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おにゅう峠から小浜へは昨年も下って来たのですが、初めて「お水送り」で有名な下根来地区の鵜の瀬に立ち寄りました。
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名水百選(環境庁認定)に選ばれている鵜の瀬は、毎年3月2日に奈良東大寺二月堂への「お水送り」の送水神事が行われる所です。
お水送りの送水神事は、神宮寺から山伏姿の行者や白装束の僧侶らを先頭に3,000人程の松明行列が、ほら貝の音とともに2km上流の鵜の瀬へ向かい、河原で護摩が焚かれた後、白装束の住職が祝詞を読み上げ、竹筒からお香水(こうずい)を遠敷川へ注ぎます。
このお香水は10日かけて東大寺・二月堂の「若狭井」に届くといわれ、奈良のお水取りは3月12日に行われます。
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撮影日 2024年5月17日
撮影地 福井県小浜市上根来・下根来
機 材 NIKON Z9
NIKON D4S
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR
長い月日を重ねて出来る苔生す風景は、
いつ見ても素敵です。
暑くなってくると、水辺の風景が涼し気に感じるようになってきました。
今日も暑くなりそうですね。
深い森の苔生した渓谷は冷気に包まれて、肌寒くさえ感じられました。
暑さが本格化するこれからの季節は、こんな渓流の水辺が恋しくなってきますね。
今年の夏もまた猛暑との予想で、熱中症が心配で外出にも気を使うことになるでしょうね。
いつもありがとうございます。