三千の俳句を閲(けみ)し柿二つ 正岡子規
閲はえつまたはけむ
数える、読むの意
子規にはたしかに「柿」を題材にした句が多い
そこを俳句にしてしまうのも技か
(小林たけし)
干柿】 ほしがき
◇「串柿」 ◇「吊し柿」 ◇「柿すだれ」 ◇「柿襖」(かきぶすま) ◇「柿干す」 ◇「枯露柿」(ころがき)
渋柿の皮を剥いて日に干したもの。日に干すとだんだん白い粉を噴いて甘くなる。
例句 作者
あとみよそわかつるりと逃げる柿の種 鈴木雅子
こだわりは一つでよろし木守柿 勝村茂美
ころがりてあかあか父の富有柿 和知喜八
そはつまり柿の音色と申します 山下久代
たわわなる柿の実にある倦怠期 川辺幸一
つり鐘の蔕(へた)のところが渋かりき 正岡子規
どこまでが夢の渋柿ころがりぬ 中村武男
ははが来る明き灯火に柿剥けば 江中真弓
べたべたの柿食べ夕日落ちし空 櫻井博道
ほめられて渋柿甘くなりました 赤堀琴代
あとみよそわかつるりと逃げる柿の種 鈴木雅子
こだわりは一つでよろし木守柿 勝村茂美
ころがりてあかあか父の富有柿 和知喜八
そはつまり柿の音色と申します 山下久代
たわわなる柿の実にある倦怠期 川辺幸一
つり鐘の蔕(へた)のところが渋かりき 正岡子規
どこまでが夢の渋柿ころがりぬ 中村武男
ははが来る明き灯火に柿剥けば 江中真弓
べたべたの柿食べ夕日落ちし空 櫻井博道
ほめられて渋柿甘くなりました 赤堀琴代