竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

三千の俳句を閲(けみ)し柿二つ 正岡子規

2020-11-05 | 今日の季語


三千の俳句を閲(けみ)し柿二つ 正岡子規

閲はえつまたはけむ
数える、読むの意
子規にはたしかに「柿」を題材にした句が多い
そこを俳句にしてしまうのも技か
(小林たけし)

干柿】 ほしがき
◇「串柿」 ◇「吊し柿」 ◇「柿すだれ」 ◇「柿襖」(かきぶすま) ◇「柿干す」 ◇「枯露柿」(ころがき)
渋柿の皮を剥いて日に干したもの。日に干すとだんだん白い粉を噴いて甘くなる。

例句 作者

あとみよそわかつるりと逃げる柿の種 鈴木雅子
こだわりは一つでよろし木守柿 勝村茂美
ころがりてあかあか父の富有柿 和知喜八
そはつまり柿の音色と申します 山下久代
たわわなる柿の実にある倦怠期 川辺幸一
つり鐘の蔕(へた)のところが渋かりき 正岡子規
どこまでが夢の渋柿ころがりぬ 中村武男
ははが来る明き灯火に柿剥けば 江中真弓
べたべたの柿食べ夕日落ちし空 櫻井博道
ほめられて渋柿甘くなりました 赤堀琴代
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