竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

空気にも起伏のありて尾花かな 小宅容義

2020-11-06 | 今日の季語


空気にも起伏のありて尾花かな 小宅容義

作者は芒の穂が揺れるのをみて
空気の絶え間ない流れを
空気の起伏のためだとととらえた
(小林たけし)

【枯芒】 かれすすき
◇「枯尾花」 ◇「尾花枯る」 ◇「枯萱」(かれかや) ◇「萱枯る」 ◇「芒枯る」 ◇「冬芒」 ◇「枯薄」
木枯らしの吹く頃、ススキの穂から次々と穂絮が散って舞う。残った立ち枯れのススキは、あちこちで寒風に曝され、哀れでわびしいものがある。

例句 作者

枯れ枯れて光を放つ尾花かな 几菫
美しく芒の枯るる仔細かな 富安風生
冬芒日は断崖にとどまれり 岡田日郎
水際の日に日に遠し枯尾花 暁台
枯すすき海はこれより雲の色 平畑静塔
枯すすき風吹けば子ら顕はるる 高橋沐石
わが頬にふれてあたたか枯芒 山口青邨
茅枯れてみづがき山は蒼天に入る 前田普羅
空気にも起伏のありて尾花かな 小宅容義
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