鬪はぬ安らぎがあり冬の蜂 丸茂ひろ子
冬蜂は闘わないと作者は断定している
生きることそのものが闘いというのだろう
人も同じだ
余生をおくる我らの安らぎはもう闘わないところにある
(小林たけし)
【冬の蜂】 ふゆのはち
◇「冬蜂」 ◇「凍蜂」
蜂は交尾後、雄は死んで、雌のみが越冬する。暖かな日差に誘われて、花などに来ているのを見ることもある。瘠せて弱々しく歩いている。それが冬の蜂である。
例句 作者名
こときれる冬蜂ひとつまみの火薬 守谷茂泰
ふわふわの黄金であり冬の蜂 高野ムツオ
冬の蜂ころび無傷の空のこす 大中祥生
冬蜂に琥珀の日向ありにけり 守谷茂泰
冬蜂の死にどころなく歩きけり 村上鬼城
和讃額ひそみていたり冬の蜂 佐藤裟千子
欲望の芯のささくれ冬の蜂 田中亜美
白壁に冬蜂われらは印象派 足利屋篤
こときれる冬蜂ひとつまみの火薬 守谷茂泰
ふわふわの黄金であり冬の蜂 高野ムツオ
冬の蜂ころび無傷の空のこす 大中祥生
冬蜂に琥珀の日向ありにけり 守谷茂泰
冬蜂の死にどころなく歩きけり 村上鬼城
和讃額ひそみていたり冬の蜂 佐藤裟千子
欲望の芯のささくれ冬の蜂 田中亜美
白壁に冬蜂われらは印象派 足利屋篤