それぞれの躰持ち寄り日向ぼこ 石倉夏生
それぞれの持ち寄るのは躰なのだが
来し方、行く末。そして境遇
各人の思い
みんな相違する事情をかかえている
晩節に語らず々温和な顔で日向ぼこの景が少しさびしい
(小林たけし)
【日向ぼこ】 ひなたぼこ
◇「日向ぼこり」 ◇「日向ぼっこ」
冬季の日光浴。日の短い冬に日当たりのよいところで暖をとることをいう。
例句 作者
たましひを並べてみている日向ぼこ 松下けん
どの顔も一切空の日向ぼこ 伊勢鏡一郎
わが死後を思うは自由日向ぼこ 寺門良子
イラクより帰りし軍艦日向ぼこ 岡本日出男
メロンパンほどに仕上がる日向ぼこ 本杉康寿
一人には一人の世界日向ぼこ 菊地章子
一炊の夢の目覚めや日向ぼこ 石井国夫
今日のこと曖昧にして日向ぼこ 岸本砂郷
何となく老いは勝ち組日向ぼこ 宮田頼行
たましひを並べてみている日向ぼこ 松下けん
どの顔も一切空の日向ぼこ 伊勢鏡一郎
わが死後を思うは自由日向ぼこ 寺門良子
イラクより帰りし軍艦日向ぼこ 岡本日出男
メロンパンほどに仕上がる日向ぼこ 本杉康寿
一人には一人の世界日向ぼこ 菊地章子
一炊の夢の目覚めや日向ぼこ 石井国夫
今日のこと曖昧にして日向ぼこ 岸本砂郷
何となく老いは勝ち組日向ぼこ 宮田頼行