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「マジシャン 完全版」

2008年02月09日 | 書籍レビュー

マジシャン 完全版
松岡 圭祐
角川書店

マジシャン
松岡 圭祐
小学館文庫
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 一度読み始めると同じ著者の小説を絨毯爆撃的に読むことが多い。松岡 圭祐の小説(催眠シリーズ)3冊を読み終えたので、今度は「マジシャン」に挑戦している。

  マジシャンシリーズは現時点で2冊が発表されているが、そのなかの「マジシャン」については、これまでの小学館文庫版を書き直した「マジシャン 完全版」(角川文庫)が1月25日に発刊された。読んでみると、全体的に枝葉を落としスリムにしたのと、ストーリーがかなり書き換えられている。前者では 殺人が起こらないが、後者では起こる。そして驚くべきことには、犯人が想像もできない者に換わっているのだ(やや無理をして外した感じは否めない)。

 「催眠」シリーズは「心理 学」がベースとなっていたが「マジシャン」シリーズは「マジック」をベースにミステリーが展開される。ギミック、リンキングリング、フラッシュペーパー、 サムチップ、シェルコイン、パーム・・・というマジックの専門用語がごろごろでてきて、マジックが好きな方には嬉しくてしかたがないはずだ。そして冒頭は「目の前でカネが倍になる」で始まる。オス スメの作品だ。松岡氏の小説には全体的に「暖かい」雰囲気を感じるのが面白い。