生活現場の声から・・・臍帯血バンクのシステムについて・・・

2010年07月13日 | Weblog
       ◎母親と胎児を結ぶさい帯と、胎盤の中に含まれる血液をさい帯血といいます。

       臍帯は出産後は不要となりますが、その血液中には骨髄と同様の、血液細胞を作り出すもとである「造血幹細胞」がたくさん含まれています。

       そのため、骨髄と同じように移植し、白血病など重い血液の病気や遺伝病など、現在は骨髄移植により治癒可能な

       病気の治療に用いられています。

       この臍帯血をを白血病などの血液の難病や重い遺伝病などの病気の治療に役立てるための移植医療の効果的な実現を補助することを

       目的としたシステムが『臍帯血バンク』です。  

       さい帯血の採取・検査・分離保存と供給、さらに保存さい帯血のデータの管理など、医療行為を除くさい帯血に関する

       一連の作業をすべて行います。

       今回・・・市民の方からのご相談では・・・藤沢市で出産するにあたり・・・市内で臍帯血を提供する病院がなかった・・・というものでした。

       早速・・・市民病院等に問い合わせ・・・考え方を確認しました。

       残念ながら確かに・・・どこの病院でもという訳にはいかないようです。

       臍帯血の採取には、そのための人材の確保が必要で、分娩の片手間でというように簡単なものではないようです。

       さらに、臍帯血は移植に使うものなので、無菌(に近い)状態で採取や分離などを行うので、そのための設備や技術も必要で…

       提供できる病院において提供のお約束をお願いした妊婦さんでも、出産時刻等で採取体制が整わないこともあり・・・

       そういった場合には採取を行わない場合もあるようです。

       臍帯血の採取や保存には少なからぬ経費を要しますので、効率的かつ効果的な採取を計画的に行っているとの事でした。

       人の命から命を救うシステム・・・大変に貴重な勉強をさせていただくこととなりました。