ケンのブログ

日々の雑感や日記

守ってあげたい

2018年10月11日 | 音楽
朝ラジオを聴いていたら松任谷由実さんが
菊地寛賞を受賞されるということを言っていた。
受賞理由は日本人の新たな心象風景を作り上げたとのこと。
それでラジオでは松任谷由実さんの曲
守ってあげたいが流れた。
中学生の頃、僕の友達でユーミンが好きな子がいたので
よくレコードを貸してもらってカセットに録音して聴いた。
守ってあげたいもユーミンの初期の頃の歌なので
当時聴いた何枚かのLPのなかに収録されていた。
成人してからは中高生の頃ほどユーミンの歌を
聴かなくなったけれど一枚ピアノでユーミンの
主要なヒット曲を演奏して収録したCDの
アルバムを持っていた。
その中に守ってあげたいも収録されていて
それは僕のお気に入りのナンバーだった。
ユーミンのメロディラインはちょっと
センチメンタルで美しいのでピアノのソロの演奏で
聴いても十分に楽しめる。
いつか、中島みゆきさんもピアノだけで演奏した
アルバムが出ていないかとずいぶん調べたけれど
みゆきさんは僕が調べた限りではピアノソロで
演奏したアルバムは出ていなくて
ピアノとチェロで演奏したものは出ていた。
そういう事実に遭遇してみると
なるほど中島みゆきさんのメロディはユーミンよりも
重厚な場合が多いのでピアノソロの演奏や
オルゴールには馴染まないように思える。
ピアノで聴く守ってあげたいはメロディも美しいし
歌詞もメロディを聴いていると思い浮かぶので
メロディを聴きながら歌詞のイメージを
心で膨らませたりしていた。
本当にメロディも美しいし歌詞も美しい歌だなと思う。
歌詞全体が好きだけれど特に好きなフレーズを列挙すると
こんな風になる。

初めて言葉を交わした日の
その瞳を忘れないで
いいかげんだった私のこと
包むように輝いてた

遠い夏 息をころしトンボを採った
もう一度あんな気持ちで
夢をつかまえてね

日暮れまで土手に座りレンゲを編んだ
もう一度あんな気持ちで夢を形にして

初めて言葉を交わした日
遠い夏、息をころしトンボを採る
日暮れまで、レンゲを編む
こんな言葉によって彩られた歌詞を
聴いていると僕は田舎で育ったせいも
あって風景が心に浮かぶようだった。
なんかとても懐かしい気持ちに満ちた風景が。

松任谷由実さんの菊地寛賞受賞の理由は
日本人の新たな心象風景を作り上げたことだという。

守ってあげたいを見る限りそれは新しい心象風景と
いうよりも懐かしい心象風景という気がするけれど
ユーミンの歌や歌詞をトータルで見ると
それは新しい心象風景と言えるのかもしれない。

いずれにしても歌詞を聴いていて
こんなにいろんな風景を思い浮かべることのできる
アーティストは他にそんなにいないなと思う。