ケンのブログ

日々の雑感や日記

岐阜に帰ってきた

2018年10月21日 | 日記
一昨日故郷の岐阜に帰ってきた。
僕の自宅最寄り駅からJR岐阜駅まで電車で約二時間二十分程度。
通常京都と米原さらに大垣で乗り換えることになる。
電車は東海道本線なのでそこそこの本数は出ていて
乗換駅での待ち合わせは大体10分いない程度ですむ。
念のためにあらかじめ時刻を調べてから電車に
乗るけれど実際は半分ローカル線に乗る感覚で
次々と来た電車に乗り換えていけば
自然に岐阜までついてしまう。
そういう点は東海道本線のような
幹線鉄道は便利だなと思う。
一昨日は兵庫県内の線路に置き石があり
電車が35分ほど遅れあらかじめ調べておいた
電車の時刻が役に立たず、ままよと思って
とにかく来た電車に乗るという方針で来たら
岐阜までの所要時間は電車が定刻通りに動いているときと
変わらなかった。
ありがたいことだなと思う。
大垣を過ぎて電車が揖斐川そして長良川の鉄橋とわたると
帰ってきたなあという気分になる。
岐阜駅で降りる。
岐阜市の人口は僕がすんでいる町の隣町の
人口とほぼ同じだけれど、駅前に出たときの感覚は
岐阜の方が全然のどかだ。
数日前僕の隣町の駅でこんなことがあった。
僕は昼下がりに隣町の駅で電車を降りた。
ラッシュの時間ではないから電車は比較的すいていた。
最後尾の車両だった。
僕と僕と同じくらい、もしくは僕よりちょっと年上の男性
二人が電車から降りた。
僕と一緒に電車から降りたその男性は僕より
一呼吸先に電車を降りた。
僕とその男性二人が電車から降りるのとほぼ同時に20代と
おぼしき若い女性が電車に乗ってきた。
その女性は僕ともう一人の男性よりも一呼吸くらい
早く電車に乗ってきた。
女性とすれ違いざまに男性はその若い女性に
「電車は降りる人が先やで」と言った。
まあ、それはその通りだけれど混んでいる時間帯でもないし
まあええがなと思った。
それで話は終わると思ったのだけれど
最後尾の車両だったのでその男性は
電車から降りて一呼吸おいて
車掌さんの方に歩みより
「あの女の人おりる人より先に乗ってきたから
注意せな」と言った。
注意すると言ってもわざわざ女性がいる客席まで
車掌が注意に行っていては電車の発車が遅れてしまう。
それは無理な注文だろうと思った。
僕がそう思った瞬間にその男性は
身をひるがえして駆け足で電車に乗り
先ほどの若い女性の方に歩み寄って
「お前なあ、電車はおりる人が優先やろ
なに考えて電車に乗っとるんじゃ」と女性に怒鳴りあげた。
そして電車を素早くおりるとまた車掌の方に
ダッシュして「こら、こういう注意は
お前がせんとあかんのやろ」と言った。
車掌さんは「すみませんでした」と言って
電車の扉を閉め電車を発車させた。
年配の男性の素早い行為。
わざわざ電車に乗り直して
また、女性と車掌に怒鳴り付けても
電車がそれで遅れることはなかった。
怒りで逆上しながらも電車を遅れさせてはいけないという
理性もどこかで働いている。
本当に人間の一瞬の行動のとっさの判断って
見事と言えば見事だなと思った。
ただ、ひとつ言えることは女性が
最初に男性から電車はおりる人が先という注意を受けたときに
「ごめんなさい」とひとこと言っていれば
もう一度電車に男性が乗り込んで怒鳴りあげる事態は
かなりの確率で防ぐことができたと思う。
やはり、とっさのときに、ごめんなさい、申し訳ありません
と口から出るようにしておくことは
最大の自己防御、護身術になると思う。
ただ、例えばお店の店員の立場で
客からクレームが来た場合
あまり平身低頭一本やりだと逆に
客を増長させてしまうこともあるけれど。
しかし、それでも、ごめんなさい、申し訳ありません
という言葉をまず優先的に考えるのが
基本だとは思う。
しかし、電車が出たあとちょっと気まずい雰囲気だった。
八王源先生が生前
「ケンちゃん、やーさんとか、嫌な人とかにあったときは
目をあわせんように注意することや
目をあわせると、お前なんや、と因縁つけられるからな」と
おっしゃっていたことを思い出した。
僕はその年配の男性の方を見ないようにして
極力たんたんとその場を立ち去った。
岐阜から東京に嫁いだ僕の母の姉
つまり僕の伯母は
いつも「東京はこわいわよ、ちょっと
そそうがあると、すぐに、お前なんだよう」と言ってくるからねと
言っていた。
その伯母のいうことは大阪にも当てはまる。
ちょっとマナー違反しようものならどこから
どんな声が飛んで来るかわからない。

岐阜の駅を降りて人の様子を見て思ったのは
故郷の人はそういう用心は都会の人に比べてあまり
する必要がない。
その意味で人々の様子に都会のように身構えたところがない。
まあ、それは田舎のよいところだなとしみじみと思った。

昨日は車の運転の練習をかねて
金華山、長良川方面へ。
金華山と長良川が見える川原に車を止めて
長良川のほとりまで歩いていく。

緑したたる金華山、水凄烈の長良川

県立岐阜商業の校歌が心に浮かぶ。
大声で歌いたかったけれど
近くでバーベキューをしている男女4人くらいのグループがいた。
かまわず大声で歌おうとも一瞬考えたけれど
やはりそれは恥ずかしいと思った。
ちょっと小声で県立岐阜商業の校歌を歌った。
いい歌だなと思う。
自分が卒業した学校ではないのだけれど、、、。