僕はテレビを見ないせいか気象情報ということには疎くなっていた。しかし今日は街を歩くとマフラーを厚く巻いた女性が多いし自分自身もネックウォーマーを二重に装着した。
いやあ寒いなあと思った。先週、来週の月曜からは寒くなりますよと言っていた人がいたので、新聞の天気図を見るといわゆる西高東低の冬型気圧配置になっている。
予想最高気温も新聞を見ると全国のほとんどの地域で10度未満になっている、それは寒いはずだと思う。
真冬並みの寒さ。
そういう季節になりつつあるなと思う。
気象情報はよく当たるけれど、コロナに関する予想と言うかそういうのは当たらないなと思う。
というのも政府が勝負のコロナに対する勝負の3週間と位置づけた3週間が今週半ばで終わるのにコロナの感染は増えていると出ている。
コロナに関しては予想が不可能なのかもしれない。
いつまで続くのだろうと思ってしまう。
しかし、これだけ勝負の3週間とか言われても4月5月のように街から人影が消えないのは、やはりみんなもう自粛が限界に近くなっているせいなのだと思う。
電車が窓を開けて走りみんなが車内でマフラーを巻いて寒そうにしている姿を見るとちょっと悲愴な気持ちにもなる。
なぜか僕はこういうときに広大な音楽が聴きたい気分になった。
広大な音楽と言えば、僕にとってはベートーヴェンとブルックナー。
買っただけでほとんど聴かなかったカラヤン ベルリン・フィルのブルックナー交響曲第4番のCDをなぜかここ3日連続で聴いた。
カラヤンの演奏は最近の僕にはベートーヴェンもブルックナーもちょっと響きが分厚くもうるさいように聴こえる。
しかし、改めてブルックナーの交響曲第4番をカラヤンで聴いてみると、楽器の音色は美しいし、音楽全体の音響的な仕上がりは分厚くもなめらかに整っていて流石だなと思う。
きれいな響きでブルックナーを聴きたいときはカラヤンも悪くないなと思う。
ちょっとボリュームを控えめにして聴けばうるさいという感じも和らぐし。
ちょっと他に類を見ないと思えるほど音楽の流れがなめらかな部分もある。
カラヤンが仕上がりの美しい音楽を好むというのは、彼がショスタコーヴィチの交響曲で録音したものは第10番一曲のみで、しかもこれを2回録音しているというのが一つの象徴的な事実であるように僕は思う。
ショスタコーヴィチの15曲の交響曲の中で総合的に見て仕上がりが最も美しいと言うか充実しているのは10番だと僕は思うので、、、。
やはり自分自身の確固たる美意識を持ったすごい指揮者だったんだなと思う。
今年の漢字検定の組織が決める今年の漢字が密になったと新聞に出ている。
そういえば英語の辞書の会社が選んだ今年の単語もpandemic とか lockdownとかコロナ絡みのものばかりだったなと思う。
本当にコロナの一年もいよいよあとわずかだなと思う。