たままま生活

子育ての間にこっそりおでかけ・手作り・韓国語・・・。
多趣味な毎日を紹介します。

「トガニ」を見てきました。

2012-06-23 08:31:42 | 韓国文学
明治学院大で行われた、
「トガニ」の上映シンポジウムに行ってきました。

今コン・ジヨン作家が来日しているんですけど、
大ファンの後輩が調べたところ、関係者以外がコン・ジヨンに会えるチャンスはこれだけだったとか。



学生さんたち(何かの授業の出席にカウントされるのでしょう)
映画を見に来た人たち(m-netで招待があったもよう)
コン・ジヨン作家のファン(留学生は主に作家を見に来ていたみたい)
が混在していて、結構な参加者でした。


映画のストーリーは皆さんご存知だと思いますが、
社会派の重い映画です。
正直見ていて本当につらかったです。



権力が与えられて、チェックされないとしたら
私だって、悪魔になるでしょう。
ですからこれは普遍的な、人間の問題なのです
―という、作家の言葉が印象的でした。

チョ.ソンモの「カシナム」がつらい場面なんだけど印象的に使われています。

わざわざこんな重い映画を・・・と思う人もいるだろうし、
『コーヒー・プリンス』のイメージを引きずっているコン・ユのファンが見たら
ショックを受けると思います。
私もコン・ユのイメージ変わりました。こうやって、俳優さんって成長してゆくのね。
ちなみに作家は、コン・ユをしらなかったんですって。

映画に描かれていることは実際にあった話で、
これは韓国の一つの特異な事件ではなく、
日本にもあるけれど、私たちの目に見えていない、と
ぐさっと胸に突き刺さる映画です。

ぜひぜひ皆さん見てください。




映画の後に短くないシンポジウムがあり、
質疑応答タイムには、質問もできて、
自分で韓国語で質問して自分で日本語に訳して、
緊張しすぎて答えをちゃんと覚えていなかったりしますが。

自分の子がこんな目にあったら、絶対復讐すると思うし、
きっとコン・ジヨン作家もそうするだろうと思います。

と言ったら、

私も自分で断罪するでしょう、って。

三児の母なので、作家に共感します。というのはちゃんと伝えました~。


そして、韓国では御年50歳のコン・ジヨン作家、
하늘하늘한(ひらひらの)ミニスカートでした!
負けました><


ちなみに明治学院大学は開花期にキリスト教団体を通じて朝鮮半島の留学生を多く受け入れていて、
その中からは著名な文学者もでており、韓国・朝鮮文学ともゆかりの深い大学です。

「この坂をイ・グァンスも歩いたんだろうな~。」
「この礼拝堂は当時からあったんだな~。」
と、浮かれているオタクは私ひとりかと危惧しましたが、
シンポジウムを主催した先生にお話しを伺ったら
「あそこにあった図書館の2階でいつも勉強していたんですよ。」と
盛り上がってくれて、よかったです。