遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 53 イラク戦争

2015-07-05 15:01:40 | 日記
          イラク戦争(2005.8.25日作) 



   もし 時が時なら

   彼等はサッカー場やオリンピックスタジアムで

   競技に熱中し 覇を競い合い 互いの健闘を祝福し合って

   握手を交わしていたかも知れない

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   だが 二千四年の現在 

   彼等は砂漠のような国土を持つ国で 相まみえ 血を流し

   命を奪い合っている

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   彼等はなぜ そうしなければならないのか?

   自ら望んでその場にいるのか?

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   そうではあるまい 

   彼等を支配し 繰る者達がいるのだ

   神だの 国家だのを持ち出し 

   自分達こそが正義だとわめきながら

   人の命の失われる事も厭わない

   人間達がいるのだ

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   一人の人間の命は全宇宙を包含する

   人が存在しなければ世界はない

   世界は認識の中にのみ存在する

   認識する主体が失われた時

   世界は無に帰す 空になる

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   神だの国家だのを持ち出す前に

   まず 尊ばれなければならないのは

   認識する主体としての人間 人の命だ

   命がなければ何事も始まらない

   人の命に代え得るものは何もない

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   一度失われた命の二度と戻る事はない

   戻る事のない命の尊さを知らない者達は愚かだ