遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 76 演歌

2015-12-13 15:11:18 | 日記

          演歌(2015.10.15日作)

 

   テレビの画面では 和服姿の

   女性歌手が 演歌を唄っている

   愛と別れの切ない歌

   好きで別れた二人 なのか

   男か女 心変わりが あったのか ?

   体の芯から絞り出すように唄う歌には

   歌い手自身の 人生が

   塗り込められてでもいるのだろうか ?

   大きく映し出される 顔の

   その眼の中には

   涙の色がある

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   男と女の恋模様

   はたまた 望郷の 思いなど

   切々と唄う 演歌

   その歌の心は

   この国の風土が経て来た

   長い歳月の中で 育み

   育てて来たものなのか

   アフリカ系アメリカ人達が生み出した あの

   ブルースのように・・・・・・

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   かつては貧しく

   人が生きるのにも困難を極めた この国が

   経て来た 幾つもの時代

   その中から生まれて来た 演歌

   その歌はこれからも なお

   幾つもの時代を越え 移り行く時の中で

   あのブルースのように

   和製ブルースとして

   歌い継がれてゆくものなのか あるいは

   古い殻が常に 脱ぎ捨てられ

   忘れ去られてゆくように やがては

   人の記憶の中からも 消えて行く ものなのか 

   変わり逝くもの 変わらぬもの

   人の心の奥底 深淵に眠る

   本質は ?

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   それに付けても演歌には

   人の世を生きた人の 歳月 その重みが

   それを唄う 歌い手にも必要だ

   若者の 輝く若さに演歌は

   似合わない

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   テレビの画面が映し出す 和服姿の

   女性歌手の 涙

   それも歌の終わりと共に 消えて

   歌い手は 笑顔で

   舞台の袖に消えてゆく

   画面では 新たな世界

   若者の輝く若さに溢れた

   歌の世界が展開されてゆく