詩人たち(2011.11.19日作)
他者には分かり兼ねる言葉を書き連ね
高尚と信じて疑わない
詩人たち
言葉の実験と称しては
言葉をバラバラ 滅茶苦茶に解体し 打ち砕き
得意満面の詩人たち
自己陶酔
自己満足
一つの輪
一つの囲い込みの中で
羊のように群がり
羊のように戯れ
他者を拒絶するかのように
自らの理論 理屈を捏ね回し
理解不能と称する者たちを
蔑むように見下して
意気軒高 これこそが
一流詩人 その証し
三流詩人とは次元の異なる世界 と
あざとく微笑む 詩人たち
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かくして この時代
現代詩と称する
文学作品は
小さな世界
狭い囲い込みの中で孤立して
俗世間 社会一般とはますます掛け離れ
乖離して 衰退
その気配 その色彩を
深めてゆく