遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 137 選良たち

2017-05-07 11:35:54 | 日記

          選良たち(2012.8.6日作)

 

   テレビの画面では今日も

   口角泡を飛ばして

   国民により 選出された

   いわゆる選良たちが

   延々と自説を並べ立て

   議論 口論を展開している

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   なんという弁舌の巧みさ

   なんという国家国民に寄せる

   深い思い

   なんという国政への

   熱い情熱

   彼等の頭の中 胸の中は 常に 

   国家国民と共に あるに違いない

   彼等が口にする 主義主張は いずれも

   その思いに 彩られている

   国民のため 国家の利益のため・・・・

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   多分 彼等 選良たちに託しておけば

   この国は立派に護持され これからも

   バラ色の未来 虹色に輝く国家が

   約束される事だろう

   われわれ国民 一般庶民は 安心安眠 

   枕を高くして 夜を眠れるに違いない

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   今現在(2012年) この国を覆う 停滞感 無気力な雰囲気

   諦めに似た思いの充満した暗さが

   いったい 何処から来て この国を

   覆うようになったのか その

   因って来たる主因は 何処にあるのか

   この国の国民によって選出された 選良たちは

   その事もまた 巧みな弁舌

   滔滔と自説 主義主張を展開する

   明晰な頭脳で 多分

   解明してくれるだろう

   われわれ一般庶民は黙って

   テレビの画面に眼を向け 耳を傾け あるいは

   活字に起こされた

   選良たちの幾多の文章を追いながら

   この国の過ぎ去りし日々 過去に於いて

   現在の停滞感に繋がる道を選択し 先に立って

   その道を突き進んで来た者たちは いったい

   誰であったのか を 問う事は

   しばらく 脇に置いて 彼等の立派な

   主義主張 巧みな弁舌に耳を傾けながら 彼等の

   誰に 頼る事もなく 彼等の

   誰を  当にする事もなく 自分自身で

   この国の国土に根を張り

   しつかりと 立ってゆけるように

   足元を固めて置こう