遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 186 サア八十代 及び パーティーは終わった

2018-04-22 12:27:17 | 日記

          サア 八十代(2018.4.1日作)

 

   サア 八十代 今

   わたしに 高揚感はない

   身体的能力の衰え その

   不安だけが大きい

   若さの名残りのあった 七十代

   社会的務めも果たし 

   家庭的務め 両親も送り

   あらゆる束縛を解かれた

   この時代 七十代は 黄金の時代

   生涯 唯一 自身の生を生きた

   至福の時代 至福の日々

   今 その時代 その日々は

   終わろうとしている 時は過ぎ

   至福の時代は 去って逝く

   人の生 人の肉体は

   永遠では あり得ない

   訪れる 衰え 時間 時の減少

   失われて逝くものたち 

   日ごと 夜ごと 自身の眼前

   意識の中に浮かび来るものは もはや

   希望 歓喜 期待 ではない

   衰退 不安 あの行為 この行為 その実行

   不可能性 絶望 暗鬱

   眼の前に見えて来る 暗く 細い

   一筋の道 輝く光り あの

   朝の光りは 望むべくもなく

   黄昏の色濃い道が一筋

   続く

   暗く 細い 黄昏の道

   果てにあるものは・・・・・・?

 

 

          パーティーは終わった

 

   パーティーは終わった

   華やかな顔ぶれが

   会場から去って逝く

   黄昏が色を濃くして来る

   さよなら あの人 この人

   あの事 この事

   再び 帰り来ぬ日々

   さあ わたし自身も

   さよならの支度

   パーティー会場の整理をしよう

   道がだんだん

   細くなる