チロリアンランプ。
年中、この可愛らしいランプみたいな花が何個か咲いています。
でも、なんかこれを見ていたら
♪た~らこ~た~らこ~
って歌いたくなって・・・・。
「ひとり日和」読みました。
第136回芥川賞受賞作
青山 七恵(プロフィール)
1983年埼玉県生まれ。
筑波大学図書館情報専門学群卒業。
現在、都内の旅行会社に勤務。
05年「窓の灯」(河出書房新社)にて第42回文藝賞受賞。
読めました。
「蛇にピアス」、「蹴りたい背中」は読めませんでしたが。
どんな内容かと言いますと、私が書くより新聞に載っていたプロの方の書評
を・・・。
評者 川口 晴美(詩人)
遠縁のおばあさんの家に居候することになったフリーターの女の子の春夏秋冬を、おかしくせつなく描いた芥川受賞作。
季節ごとの空気が心身に触れる気配、日常の食べ物の味わいなど、細やかでさりげない描写から少しばかり苦い二十歳の日々が鮮やかに浮かびあがってくる。
若いからといってエネルギーに満ちているとは限らない。
主人公の知寿はまだ自分というものの輪郭をつかめずにいるから不安で、不安定で、知らない人たちの行き交う社会へ一人で入っていく力が足りない。
古い家の縁側から庭越しに駅のホームを走り過ぎる電車を眺め、キオスクでバイトをし、男の子に出会ってときめいたりがっかりしたり、微妙に不機嫌な毎日を繰り返している。
だがそんなささいな日々の積み重ねが、やがて彼女を新しい季節の流れのなかへ、未知の場所に向かって走る電車の乗客の一人へと、押し出してゆくのだ。
ドラマチックな出来事が起こらなくても、季節のように心や体は変化していく。
その静けさがいい。
大きな希望や夢はないまま、それでもやってくるその日その日を何とか一人でこなしておこうと前を向く知寿の姿は、この時代を生きる若者の感覚をくっきりと映しとっている。
二十歳の不機嫌を飄々と受け止める七十一歳が魅力的だ。
かっぽう着を着て、
「ていねいに、きゅっと握ったおにぎりのような」
吟子さん。
友達でも親子でもない年の離れた二人の女性の関係と生活が、いきいきととらえられているのが新鮮で面白い。
吟子さんがクッキー生地を型抜きしながら
「型からはみ出したところが人間。
はみ出たところが本当の自分」
とつぶいやいた言葉が心に残る。
わりきれない気持ちや無駄に思えるような営みの集積が、結局はその人の人生をつくるのだ。
だからこそいとおしいのかもしれないと、読み終えて思う。
若々しく、それでいてしみじみ深い小説である。
とってもいい書評だと思います。
私も読み終えた時、ふ~っと息を大きくはき出しました。
読んでよかったな~って思いました。
センテンスが短いので読みやすいし、誰でもわかる言葉で綴られているのもいいです。
映画化されるかしら?
だとしたら、主人公和寿は柴崎コウさんがいいかな。
吟子さんは加藤和子さん。
和寿を振った恋人は錦戸亮君。
バックに流れる曲はアンジェラアキの「サクラ色」!
読まれた方、このチョイスいかがでしょう?
猫と駅がこの小説のちょっとした箸休めです。
文藝春秋 3月号特別号に掲載されています。
ジュンク堂で買いました。
レシートに、雑誌780円の上に、ありました。
4910077010375
この数字で何の本かわかるんですね、なるほど。
たまにはゆっくり小説もいいですね。
お勧めの1冊です。
今日の私の小さな幸せ
「せとか」っていう柑橘をいただきました。
なんでもテレビで話題柑橘の王様!だとか。
清美のジューシーさ、アンコールの甘さ、マーコットの香り、コク
3種のよいとこ取り、極上の甘さと食味!
食べた感想。
う~ん、ネーブルみたい。