ぐーちゃんgoo日記

ぐーちゃんgoo(倶輔丼)の独り言、つぶやき。

H23.12.20(火) 流行は、巡り巡ってまた訪れる。

2011-12-20 13:18:39 | Weblog

この言葉を聞いたのは僕が19歳のころである。このころのファッションは、JUNVANのブランドが二分していたように思う。

当時のっぽでバイトをしていた僕は、アメリカン風のVANよりヨーロピアン調のJUNのブランドを好んで着た。パンタロン、ベルボトム、細いジーンズ、ダボダボの幅広ズボン、マキシとかいうロングコート、それとロンドンブーツなどなど。バイトでもらった少ないお金を惜しげもなくファッションにつぎ込んだ。

 

誰が言ったか覚えてはいないが、流行というものは20年周期で回ってくる。そう聞かされた。きっとファッション業界の常識なのだろう。そのころの僕にとって、この重みある薀蓄(アニキンのウンチではない。うんちくと読む)のある言葉は、脳裏に深い記憶を刻んだ。何の疑いも持たずそれを信じたのは、経験が浅く知識の少ない僕には当然のことだったと思う。

20歳だと40歳、30歳だと50歳、40歳だと60歳。(88歳の兄金蔵の今の服装は、彼が68歳の時に着ていたものだろう)

流行が一巡して戻ってくる。ネクタイや洋服、ダブルのスーツなどたくさんある。流行は再度訪れる。だから取っておけばいい。

 

「流行らないんだよな今どき、こういうスーツ」ダブルのスーツを引っ張り出してきた僕は顔をしかめた。ズボンはツータックの幅広。今は、みんなタックなしでスリムが主流だ。

「あんた、年寄りの流行りってあるの? 若い人なら分かるけど。あんたのことなんか誰も見てないんだから、平気よ」

「……」オイ!俺はまだ……、という言葉を呑み込んで改めて考えてみた。

――流行というものは20年周期で回っているもの――その根拠は何だったのだろう?

20年前を経験している人が言ったのか? 当時僕は19歳。ん? ん? 彼か? のっぽの大先輩兄金蔵(88)47歳だった彼は20年前を知っていた。あの薀蓄のある言葉は、彼から聞いたような気に、段々なってきた。

僕が19歳ころ、20年前の女性ファッションはモンペ。男は、サルマタ一丁が主流。

モンペのすそは、細くなっている。それなのに、パンタロンはすそが広がっている。改めて検証してみると、復活していなかったことが分かる。が、当時そんなことを考えることもなかった 

そういえば去年だったと思う。その年の秋、久方ぶりにパンタロンが流行する。そんな話をテレビから入手した。ほう、と思いながらいたが、流行った気配はなかった。

コメント (9)
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