2018.9.9(日)智積院にて勝夫おじさんの17回忌がある。そのハガキを受け取ると、一も二もなく二つ返事で出席と出した。こういった用事でもなければなかなか京都に行く機会がない。
前日の土曜日から行くことにした。ここに生まれたものの訪れたことがないところ、例えば大原、鞍馬、比叡山、祇園等などを散策したい。宝ヶ池のすぐそばに宿が見つかった。
当日の京都地方の天気予報は雨。気象庁は予期せぬ大雨もあるのでお出かけには十分な注意を、なんて言われてもどうすればいいか判らない。そう言われ西日本豪雨が頭をよぎった。
東京は晴れなのに京都は雨らしい。妻は朝早くから行きたいオーラをプンプンさせている。そして気持ちがはやりすぎて、何時に出るの？ と何度も執拗に訊いてくる。これで三度目だ。
仕方なく11時ころでいいんじゃない。そっけなく答えると少し不満そうな表情を見せた。確かに、せっかく行くのだからてきぱきとことを進めるのを望んでいるようだった。
新幹線に乗っちまったら、弁当食べコーヒー飲んで仮眠すればもう京都だ。恐らく二時すぎに着く。もし雨が止んでたら、平安神宮か八坂神社、清水寺あたりに……という思惑。
雨は上がっていた。そうだ祇園に行こう。イイネ！ バスで行った。風変わりな甘味店があった。甘いものに目がない僕は頬を緩ませた。僕はパフェ妻はわらび餅。だが不味かった。うえっ！
バスに乗って烏丸四条、地下鉄烏丸線に乗りかえ終点の国際会館駅に行った。そこからタクシーに乗る。「グランドプリンスまでお願いします」というと、まるで予期してなかった運ちゃんは笑いながら「お客さん、すぐそこですよ。駅の何番出口を出たらその真ん前です」と言われる。旅の恥はかき捨て、降りてまた行くのも面倒。「いいよ。前まで行って」ワンメーター450円也。
それでも、ここは大文字山の裏に当たる場所だと教えてもらった。感慨深いものがある。五歳か六歳くらいの時に見た大文字焼き。それは今でもはっきり僕の脳裏に刻まれている。
翌朝、鉄道好きの僕は地下鉄を使わずタクシーで叡山電鉄の岩倉駅に行った。それに乗って出町柳駅まで行く。２０分もかからなかったけど、車内の雰囲気を味わい、更に車窓から見える沿線風景など、ローカル色を満喫するには十分なひとときだった。
次に京阪電車に乗り換え七条駅で下車。小雨の中、歩きで智積院に向かう。途中三十三間堂が右手に見え、そこを過ぎるともう正面が目的地だ。
若い僧侶のお経とたどたどしい説法を聞いたあと、墓地に向かい墓参りを済ませた。精進料理は京都駅前の新阪急ホテル地下の美濃吉。京懐石を堪能。
帰りの新幹線。既に六時を回っていた。窓口に行かずとも簡単に切符購入が出来る便利さ。
結局夜十時を回って我が家に着いた。やれやれ!!!!!!＾＾
