東京では11月の積雪は54年ぶりと大騒ぎ。
今年2度目の軽井沢万平ホテルに先週行ってきた。数年前にも行っているから3度目。
11月の積雪は何せ30数年振りだという。おかげで、車で行くつもりだった交通手段を急きょ新幹線に切り替える。
駅前の道路の一部は凍りついている。足元に注意を払いシャトルバスに乗った。10数分で星野温泉トンボの湯に到着。温泉に浸かりお茶をして、再度軽井沢駅行きのシャトルバスに乗車するも超満員だった。駅からタクシーに乗って万平ホテルとコール。車窓には見たことのない雪の風景が流れる。10分ほどして目の前に懐かしい表玄関が現れる。積雪の万平ホテル。なかなか乙なものである。
フロントで受付をしキーを受け取る。
…………。ぎょっぎょぎょぎょ~……。驚き、そしてほぼ同時に笑みがこぼれる。
キーを手に「これ!」と、受付女性の目の前にもっていくと、平然と「128号室です」と答える。実はリクエストしていたのだ。だが、希望が多くて抽選になるという返事に半ば当てにしてなかった。遂に、遂に、……遂にこの部屋に泊まれる。
日本をこよなく愛し、来日した際はここを定宿としていたジョンレノン。128号室を好んで使っていたという。この刻まれた空間に彼がいた。そして今僕がいる。
……う~ん! ペンパイナッポーアッポーペン。
部屋に入る。見回す。どこか不思議な感じ。興味津々、散策、といっても、だだっ広い部屋が真ん中に一つ。そして窓側スペースにイスがあってそこから玄関側の庭が見渡せる。きっとジョンも、まだ幼かったショーンとヨーコと一緒にここから同じ光景を眺めたことだろう。いずれにせよのんびり落ち着ける部屋で、バスルームには猫足バスもある。
また、万平ホテルの一階テラス、一番奥のテーブルがお気に入りだったという。そこに座りジョンになりきってコーヒーをすする。♪(^^♪ インマイライフ (^^♪。
展示室の片隅にあるピアノでイマジンを奏でたのだろう、僕もなり切りジョンでEmを押さえイントロを始めるも、げげげっ! 調律がハチャメチャ!
この部屋を根城に彼らは軽井沢を満喫した。まぁ、この部屋に泊まれただけでも大満足!
ホテルから右手にテニスコートを眺め軽井沢銀座通りに向かった。ジョンたちが好んで入ったフランスベーカリーにも寄ったが、中軽井沢の離山房へは行っていない。
彼の一生は短かった。その3年後の1980年ニューヨークで殺害されたことは誰もが知ること。
ジョンレノンずくめの一日であった。