この曲は、僕が根無し草の暮らしをしていたころに作った。
お恥ずかしい限りですが、バンドやっている頃は泊まるところに事欠く始末だった。とにかく安月給。部屋など借りられない。だから日々転々としていた。
まさかこういう暮らしになるとは思ってもいなかった。
大学に行っていたころ、国分寺にある水晶荘というアパートに住んでいた。もちろん親のすねをかじって借りてもらったもの。在学中新宿の「のっぽ」でアルバイトを始めた。初めの頃はきっちり帰っていたが、夜遅くなることも多くなり、滅多に帰らなくなった。更にしばらくして親に相談もなくバンドを結成し大学をドロップアウトしてしまった。
その後バンドがOFFの日、久しぶりに国分寺に帰った。部屋は自分の鍵では開かなくなっていた。階下にある郵便ポストには他の人の名前があった。この時初めて、親の逆鱗に触れていたことを悟った。結局その日から根無し草の暮らしが始まった。
好きで始めたこの稼業。度々心が折れそうになった。朝四時までキャステルというクラブにいて、外に出ると朝陽が顔を照らした。それから新宿の深夜喫茶シローに行って昼まで過ごす。それから夕方のライブに、、。
それでも僕を助けてくれる人が現れた。その恩人の部屋に寝泊まりすることができるようになり何とか凌いできた。
そんな時に、なんとかしたいという一念から作ったのがこれ。他にもワルツの曲など数曲。
今でも現役でバンドをやっているケントに昨年、この未完成曲「心の花愛の花」をに完成させてくれないかと相談した。すると快く引き受けてくれた。
VOCALケントそしてクライシスの女性バックコーラス、更にアレンジは彼の友人。
彼独自の感性で完成させてくれたNewバージョン「心の花愛の花」
早速聴いた。驚いた。うれしかった。心が熱くなったのを覚えている。
予想外の出来栄えで純烈が歌ってもおかしくないような曲調にしんみり聴いた。
50年以上経った今、この曲が新たな輝きを放ち始めたように感じさせてくれたのだ。
リメークしてくれたケントたちにホントに感謝したい。ありがとう。
最後に、このα℃のアニキバージョンそしてこのケントバージョン、これは僕の宝物^^
僕の永久保存版となった。
※このgooブログにmp3が貼り付けられれば聴けるのに~~!^ ^;;