実を申せば、本日は仕事で、いつもより30分遅い始業であった。
平日と違い電車の発着時刻の違いも考えず駅に行ってそこで初めて気づいた。結局それが間違いの元で、会社には数秒遅れで到着。
しかし、セーフだった。
それは、会社が貧乏だったからである。タイムコーダーは旧式のまま、時刻が遅れていた。要は、それが幸いしたということ。
ところで最近、血が騒ぐ。
ブルースリーが亡くなって40周年記念だそうで、巷そのニュースが増えている。
カッコいい。ああ、なりたい、と思うのは男なら当然だ。
キックで一流になれなかった。今度はカンフーを習って、これで一流に……？
ミタチアカデミーというのがあるらしい。だが、遠い!! ダメだこりゃ！
明日の予定は、かなりタイト！＾ ＾；；
朝食を済ませ部屋のお掃除、次に選挙に行く。そしてテニスに行く。戻ってシャワーを浴びお昼ご飯。それから車を洗いに行く。帰ってから電車で有楽町に行く。水戸黄門二都物語を観て赤飯弁当を食べ、また電車で戻ってくる。何か疲れに行くようである。ラストの有楽町、実は面倒くさいというのが本音!^^;;
全く休みにならない＾＾
赤ちゃんがオシャブリを咥えベビーカーの中に座っていた。2～3歳くらいのかわいい女の子。少しするとグズりだし泣きだした。
スワッ！ 予想されていたこととはいえ、恐れていた事態だ。
親は懸命になってあやす。だが赤ちゃんは泣くのが商売。仕方ないと言えば仕方ない。
ラッシュの時間は少し過ぎていたとはいえ、混み具合は尋常ではない。
こういう混んだ電車に乗せなくてはならない事情があるのだろう。でも、ちょっと子供がかわいそう。
しかし、泣きだす子供をあやす親も可哀想。周りも、聞こえぬ表情でいるが心は穏やかじゃないはず。
しばらくしてあやした効果で泣き止んだ。ああ、よかった。
赤ちゃんがこっちを向いている。目があった。僕は頬を緩め笑った。すると赤ちゃんは不思議なものでも見るように、じっとこちらを見つめている。その真顔はもしかして泣きだすときの序章？ 僕はもっと表情を崩した。
まだキョトンとしている。まだ足りないのか？ 目いっぱいの笑顔を作った。
……。僕らの間に束の間の静寂が生まれた。
そのすぐあと火がついたように赤ちゃんが泣き出した。
マズイ！ 僕は何食わぬ顔で車窓に目を移した。
