ほんとは好きなんだ。
嫌いじゃない、それだけは間違いない。
夕方コンビニで、小腹が減ったからと、補給のために君の前に立った。
小腹補給のためにはちょうどいい。
安心してくれ、パンのことだ、君のことじゃない。
でも、僕は数年前から菓子パン購入恐怖症。
今のところ、ニュースになれば面白いという愉快犯なのかもしれない。
時々、パンのビニールに針を刺し、中に押し込むバカがいる。
さらに、青酸カリなどの薬物で人を無差別に殺めたいという輩が出てこないとも限らない。
防犯カメラが作動してても、彼らには小島ヨシオ状態だ。
♪でもそんなの関係ねー……♪
たとえば、メニューに写真を載せといて、それを選んで店員に出してもらうとか、ケーキケースに入ってたものを客が選んで店員が出すとか。
それとも、ひとつひとつのパンに、頑丈な透明ケースに入れるとかはどうだろう?
相当、厳重な対策を練らないと、たかがパンと言えども、人間の口の中に入るもの。劇物であれば死にいたることもある。
針を刺せないよう、液体を注入できないよう、劇物を混入できないようにするべきではないか、安心して買えるように。
山崎製パンなどにもっと対策をしてもらいたい、と常に思っている。
でも、今でも時々用心しながら買っている。
そのときの心境は、「気の小さいやつだな、男だろ。勝負しろ」と、呟き、一か八かで。