サンシャインの中に、誰にも気づかれぬ医院がある。花粉症か始まったので行った。
そこの先生の名前は、藪。
彼は先生であってピッチャーではない。「以前、阪神のピッチャーやってませんでしたか」と訊くほど野暮な僕でも、流石に今回は気が引けた。
待合室に2人の患者さんが待っていた。受付を済ませ、束の間待った。
「佐藤……」と受付が呼んだので立ち上がった。疑わなかった。
「佐藤栄作さん?」
「え? あ、違います」
違った。既に待っていた男の一人が立ち上がった。
早すぎるわな!^ ^;;。
だけど何で佐藤なんだよ……^^
三分の二か^^ ふー、確率が高すぎるぜ……!^ ^;;
僕は三人目。次の次。ぐふふ、、、
「病院内では携帯の電源をお切りください」
標語を忘れたフリして携帯画面を眺めた。
早くも最初の佐藤栄作さんが精算を済ませ帰っていった。
次の次だ! 時計に目を落とした。
すると受付がまた「佐藤…」と呼んだ。
つと顔を上げた。
「佐藤B作さん?」同時に、違う佐藤さんが返事し立ち上がった。
…………まじかよ!^ ^;;
……ドッキリカメラ? 思わず頬が緩んだ。^^
しばらくして、やっと僕の名前が呼ばれた。メデタシメデタシ!
こんなことってあるんだにゃ。。。。
さもありなん!^^ まんなんだぁぶ。まんなんだぁぶ^^