多国籍のキャストでつづる悲喜劇
1995年、停戦直後のバルカン半島某所。ある日、村の共同井戸に死体が投げ込まれ、生活用水が汚染されてしまう。現地で活動する「国境なき水と衛生管理団」のメンバーは、死体を引き上げるための“ロープ”を手に入れるため、地雷が埋められた危険地帯をさまよう羽目になる。
考えることよりも、まず行動することが要求される異常な状況下で繰り広げられる悲喜劇。管理団の報われない行為、それでも尽くす姿に、人生の不条理や空しさを感じるが、それだけに余計、マレーネ・ディートリッヒが歌う「花はどこへ行った」に乗せて映る、ラストシーンの“ちょっとした奇跡”が胸を打つ。
ベニチオ・デル・トロ(プエルトリコ)、ティム・ロビンス(米)、オルガ・キュリレンコ(ウクライナ)、メラニー・ティエリー(仏)、フェジャ・ストゥカン(旧ユーゴ)という多国籍のキャストを起用して、スペイン人のフェルナンド・レオン・デ・アラノアが監督したユニークな作品だ。
1995年、停戦直後のバルカン半島某所。ある日、村の共同井戸に死体が投げ込まれ、生活用水が汚染されてしまう。現地で活動する「国境なき水と衛生管理団」のメンバーは、死体を引き上げるための“ロープ”を手に入れるため、地雷が埋められた危険地帯をさまよう羽目になる。
考えることよりも、まず行動することが要求される異常な状況下で繰り広げられる悲喜劇。管理団の報われない行為、それでも尽くす姿に、人生の不条理や空しさを感じるが、それだけに余計、マレーネ・ディートリッヒが歌う「花はどこへ行った」に乗せて映る、ラストシーンの“ちょっとした奇跡”が胸を打つ。
ベニチオ・デル・トロ(プエルトリコ)、ティム・ロビンス(米)、オルガ・キュリレンコ(ウクライナ)、メラニー・ティエリー(仏)、フェジャ・ストゥカン(旧ユーゴ)という多国籍のキャストを起用して、スペイン人のフェルナンド・レオン・デ・アラノアが監督したユニークな作品だ。