クリストファー・リーブ主演の、『スーパーマン』(78)に始まるシリーズ4作で、ロイス・レイン役を演じたマーゴット・キダーが亡くなった。『スーパーマン』で、ジョン・ウィリアムズの音楽に乗って2人が演じた優雅な飛行シーンが忘れられない。このシーンは「まるでアステア、ロジャースのダンスのようだ」と言われたものだ。
キダーは、勝気さとかわいらしさが同居したキャラクターと、ハスキーボイスが魅力的だったが、撮影現場での大けが、自己破産、重度のうつ病と不運が重なった。奇しくも、スーパーマン役のリーブも、95年に落馬事故に遭い、首から下が不随となった。
ところが、リーブが車いすに乗って活動を再開したように、キダーも病を克服して女優を続けた。リーブに続いてキダーも亡くなったが、2人は実生活でも本当の意味でのヒーローになったのだ、と言ったら、センチメンタル過ぎるだろうか。
リーフレットの解説を執筆した
ゲーリー・クーパー主演の『軍法会議』(55)と、ジェームズ・スチュワート主演の『戦略空軍命令』(55)のブルーレイが25日に発売される。
どちらも東西冷戦下に作られた軍隊関連物だが、今となっては時代の証言者的な側面もある。
クーパーとスチュワートという大スターの存在感が光る映画だ。
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日本に住んだこともあるというウィル・グラック監督。コメディを作るようには見えない、とても真面目な感じの人だった。
「実はこの映画は、あえて時代を特定していません。ですから、現代かもしれないし、あるいはもっと昔かもしれないし、50年後かもしれない」
「物語の中心にあるのは、ビア(ローズ・バーン)とマグレガー(ドーナル・グリーソン)のラブロマンスです。トロイの木馬(巧妙に相手を陥れる罠)のように、動物の話だろうと思っていると、実は2人の愛の話になっています」
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1150118