田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

大谷翔平ホームラン王を獲得

2023-10-02 11:11:53 | スポーツ

 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平のホームラン王獲得が確定した。イチローの首位打者獲得にも驚かされたが、ホームラン王はまた別物。まさか日本人選手がメジャーリーグでホームラン王になる日が来ようとは…。しかも打率.304(151安打)、95打点、20盗塁をマークし、投手としては23試合登板して10勝5敗、防御率3.14。132回を投げて167奪三振をマークした。

 大谷に関しては、もうよほどのことがない限り驚きもしないが、それはこちらの感覚がまひしているからで、実際はとんでもないこと、考えられないことをやっているのだ。特に今年は春先のWBCから驚異的な活躍を見せてくれた。

 ただ、右肘の手術を受けたことが、今後にどう影響を与えるかが気掛かりなところ。またFAの行方も気になる。


世界中の“野球小僧”が集まったWBC
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1cb6f6689699054dd875d9bbe9348e86


大谷翔平、規定打席&規定投球回をクリア
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1cd1b55032ede183bdc83e67cf2e3c12


大谷が同じ試合でルースに並び、イチローを超す
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/e5c58ba067089226075aa7f443fe6fef


大谷翔平で思い出した『ナチュラル』と『フィールド・オブ・ドリームス』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b0b6b618ef31f381b74268d648db0664


大谷翔平が日比谷駅構内に
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/5be6c10f0c4dacd215e47d45cdfdc49a


松井秀喜「とうとう日本人がメジャーリーグでも長距離打者に」その1
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4412c1a1ad61173f1473a5db87839d4e


大谷翔平とベーブ・ルース、そして映画
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1ba43b752319e46cb2dc1588df7e0de4

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「ブギウギ」笠置シヅ子の出演映画『歌うエノケン捕物帖』『銀座カンカン娘』『醉いどれ天使』『落語野郎 大馬鹿時代』

2023-10-02 10:06:55 | 映画いろいろ

 新たな連続テレビ小説「ブギウギ」の主人公・鈴子(趣里)のモデルは笠置シヅ子。自分にとっては、「家族そろって歌合戦」の審査員やカネヨンのCMのおばちゃんのイメージが強いが、実は「ブギの女王」と呼ばれた大歌手であり、後年は女優としても活躍した人。

 彼女が出た映画を何本か見ているが、このドラマにはこれらの映画のシーンも出てくるのだろうか。服部良一をモデルにした役は草なぎ剛が演じるようだが、ではエノケンは、黒澤明は、美空ひばりは誰が…などと想像が膨らむ。


『歌うエノケン捕物帖』(48)(1991.9.4.)

 かご担ぎの権三(榎本健一)と助十(藤山一郎)が、ある事件の真犯人捜しをする歌謡コメディ。エノケンと藤山の競演、エノケンと女房役の笠置シヅ子との“歌う夫婦げんか”など聴きどころ多し。監督は渡辺邦男。

 先日、美空ひばり主演の『七変化狸御殿』(54)を見た際に、こういう映画で活躍するエノケンが見たかったと思ったが、この映画はそうした願望をわずかながらもかなえてくれるものだった。

 エノケンお得意の替え歌が結構聴けるし、和製ミュージカルとしてもなかなか面白く作られていた。このあたりは音楽担当の服部良一のセンスの良さが光るし、改めて笠置が歌う「東京ブギウギ」は名曲だと思った。

 加えて、大林宣彦監督が『異人たちとの夏』(88)について、「鶴太郎が演じた父親役はエノケンのイメージだった」と語っていたが、この映画を見ると、その意味がよく分かる。伝法なべらんめー調のせりふ回しも手伝って、東京(江戸)の下町のにおいを感じさせる役者で、彼の右に出る者などいないのではないかということだ。


『銀座カンカン娘』(49)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/e1e180016c183b9d83f6e83bffe21ecc


『醉いどれ天使』(48)

劇中で笠置が「ジャングル・ブギー」(黒澤明・作詞、服部良一・作曲)を歌う場面は強烈。
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4b38340bc73fa6f59353f97e3a09ce45


『落語野郎 大馬鹿時代』(66)(2009.10.26.ファミリー劇場)

 おばあさん落語の古今亭今輔を筆頭に、桂米丸、立川談志(若き日の談志は爆笑問題の太田光に似ている)、金原亭馬の助、春風亭柳朝、三遊亭歌奴(現円歌)、柳家小せん、三笑亭夢楽、月の家円鏡(現橘家圓蔵)、春風亭柳好、桂歌丸といった落語家と、牧伸二、牧野周一、東京ぼん太、新山ノリロートリロー、Wけんじ(東けんじ、宮城けんじ)、てんぷくトリオ(三波伸介、戸塚睦夫、伊東四朗)、笠置シヅ子ら、懐かしい演芸人が登場する。監督は杉江敏男。

 もともと落語や寄席芸はライブが身上だから映画とは合わない。この映画も当時の人気者たちを集めているのだが、ギャグが生きず、ただの顔見世に終わっていて、正直なところあまり面白くはない。多分、今のお笑いの連中を集めて作っても傑作映画はできないだろう。

 この映画を見ていて思い出したのは、日曜の昼間にテレビでやっていた「大正テレビ寄席」「日曜演芸会」(「末廣演芸会」)。後者の「お笑い七福神」(大喜利)で柳家小せんがいつも顔に墨を塗られていたのを懐かしく思い出した。それにしても故人の多さは淋しい限り。

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『武士(おとこ)の紋章』(池波正太郎)

2023-10-02 08:32:31 | ブックレビュー

 連続テレビ小説「らんまん」で知った植物学者の牧野富太郎の生涯について書いた池波正太郎の短編小説(随筆)を見付けた。

 タイトルは『武士の紋章』(新潮文庫)で、「男と生まれたからには、こういう風に生きてみたい。志を貫いた武士達の魂を描く物語」と説明がある。黒田如水、滝川三九郎、真田信之、真田幸村、堀部安兵衛、永倉新八に加えて、なぜか大相撲の元大関・三根山と富太郎が入っている。

 もちろん興味があったのは富太郎の部分。何でも池波は新国劇の舞台の脚本を書くため、実際に最晩年の富太郎に取材し、この一文はそれを基に書かれたものだという。

 読んでみると、「らんまん」の脚本を書いた長田育恵もこの一文を読んだのでは?と思えるほど、富太郎と壽恵子の生涯を見事に要約して書いていた。ドラマで奥田瑛二が演じた印刷屋の親方をはじめ、富太郎とドラマのモデルになった人々との関りについても詳しく知ることができた。

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「BSシネマ」『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

2023-10-02 07:21:25 | ブラウン管の映画館

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08)(2010.1.12.)

8は無限

 この映画は、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)『ビッグ・フィッシュ』(03)のような、アメリカの壮大なほら話であり寓話でもある。

 80歳の体で生まれた男が歩む数奇な人生という題材は、特殊メークやCGが発達した現代でなければ再現できないもの。わざと? CGで作った風景などは、いかにもデビッド・フィンチャーらしい映像だとも言えようが、残念ながら深みがない。

 また、エリック・ロスの脚本も、『フォレスト・ガンプ~』と同じく、アメリカの近代史を背景に、ほら話を編年体で語るのだが、上滑りの感は否めないし、ケイト・ブランシェット演じるヒロインの存在があまり生きてこないのも『フォレスト・ガンプ~』のロビン・ライトと同じだった。

 ベンジャミンを演じるブラピが、老人から若者へと逆行していくところの老けメークが、最近のロバート・レッドフォードそっくりで、次第に若いころのレッドフォードに戻っていくような感じがしてなんだかおかしかった。

 そのベンジャミンよりも、ピグミー、怪しい教祖、船長(ジャレッド・ハリスが好演)、義母、実父…など、彼を取り巻く人々が面白い。中でも、何度も雷に打たれる老人が傑作。みんなが再登場するラストのカーテンコールがなかなか良く、これで全てをチャラにされた感じもする。

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