谷村新司といえば、アリス時代の「今はもうだれも」(カバー)「帰らざる日々」(作詞・作曲:谷村)「遠くで汽笛を聞きながら」(作詞:谷村・作曲:堀内孝雄)「冬の稲妻」(作詞:谷村・作曲:堀内孝雄)「ジョニーの子守唄」(作詞:谷村・作曲:堀内孝雄)「君よ涙でふりかえれ」(作詞:谷村・作曲:堀内孝雄)「チャンピオン」(作詞・作曲:谷村)「未成年」(作詞・作曲:谷村)、そしてソロの「陽はまた昇る」「昴 -すばる-」「群青」「いい日旅立ち」など、名唱や名曲は多い。
このうち、「帰らざる日々」は、藤田敏八監督の『帰らざる日々』(78)の主題歌となり、「陽はまた昇る」は同名ドラマ(79)の主題歌、「群青」は、松林宗惠監督の『連合艦隊』(81)の主題歌として書き下ろしたもの。
だが、自分にとって思い出深いのは、谷村がディスクジョッキーを務めた文化放送の深夜番組「セイ!ヤング」での「天才・秀才・ばか」のコーナーだ。
このコーナーは、MCの谷村とばんばひろふみが、リスナーから募った面白い話を『燃えよドラゴン』(73)のテーマ曲を流しながら紹介し、「天才」「秀才」「バカ」の3段階に分けて採点するというもの。
圧倒的に下ネタが多く、谷村の癖のある語りとばんば独特の笑い声につられて、深夜であるにもかかわらず、大笑いさせられた。後には書籍化もされている。
そのおかげで、自分の中では谷村に“スケベなチンペイ兄ちゃん”のイメージがついて、以後真面目な歌や壮大な歌を歌っている時も、妙な感じがしたものだった。歌ではなく、こんな話題で振り返るのはちと不謹慎か。否、これも彼の愛すべき一面であるには違いない。
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