田中雄二の「映画の王様」

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エリック・クラプトン通算100回目の日本武道館公演

2023-05-13 00:36:38 | 音楽

 エリック・クラプトンが、4月に洋楽アーティストとしては初となる通算100回目の日本武道館公演を行った。御年78歳。いやはやすごい。武道館ではないが、クラプトンのコンサートは2回見たことがある。


エリック・クラプトン、デビュー25周年記念ワールド・ツアー(1988.11.2.東京ドーム)

 日本公演に限り、エルトン・ジョンとマーク・ノップラーがスペシャルゲストとして参加。

 東京ドームお得意の大型スクリーンにクラプトンの顔がアップになる(席の都合上、実物は豆粒ほどにしか見えない)。その瞬間、あー随分と老けてしまったという印象を抱かされた。まあ、今回のツアーをデビュー25周年記念と銘打っているのだから、それは当たり前なのだが。そして、相変わらずの素晴らしいギタープレーに感心しながらも、何か寂しさのようなものを感じた。

 それとともに、彼の最近のアルバムをほとんど聴いていない自分としては、「クロスロード」「ホワイト・ルーム」「アイ・ショット・ザ・シェリフ」「レイ・ダウン・サリー」「ワンダフル・トゥナイト」と続いたときはよかったが、新しいなじみのない曲をやられると正直なところ、つらかった。

 また、ゲストで登場したマーク・ノップラも、ダイアー・ストレイツ時代の「悲しきサルタン」ぐらいしか知らないので、ギターのうまさは認めるが、乗り切れなかった。

 それとは対照的だったのが、エルトン・ジョンの存在だった。「キャンドル・イン・ザ・ウインド」「ブルースはお好き?」、懐かしの「ダニエル」…。そしてアンコールの「土曜の夜は僕の生きがい」などに随分救われた気がする。

 してみると、俺のロックに対する熱は、ある時期を境にして時計の針が止まっているのか。コンサートで懐メロが流れるとホッとするようでは駄目。桂文楽じゃないが、「勉強し直してまいります」ということだ。

セットリスト
1.「クロスロード」
2.「ホワイト・ルーム」
3.「アイ・ショット・ザ・シェリフ」
4.「レイ・ダウン・サリー」
5.「ワンダフル・トゥナイト」
6.「ティアリング・アス・アパート」
7.「アフター・ミッドナイト」
8.「マイ・ウェイ・ホーム」
9.「マネー・フォー・ナッシング」(マーク・ノップラー)
10.「キャンドル・イン・ザ・ウインド」(エルトン・ジョン)
11.「ブルースはお好き?」(エルトン・ジョン)
12.「アイ・ドント・ワナ・ゴー・オン」(エルトン・ジョン)
13.「アイム・スティル・スタンディング」(エルトン・ジョン)
14.「ダニエル」(エルトン・ジョン)
15.「コカイン」
16.「いとしのレイラ」
17.「ソリッド・ロック」(マーク・ノップラー)
18.「土曜の夜は僕の生きがい」(エルトン・ジョン)
19.「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」

【今の一言】今から35年前、クラプトンはまだ43歳だったのに、老けたと思っていたのだ。じゃあ、今はどうなんだというと、何だか不思議な感じがする。


ジョージ・ハリスン&エリック・クラプトン日本公演(1991.12.14.東京ドーム)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/06213aae3a3a692681e9145b77f0ee83

【今の一言】久しぶりのコンサートに逡巡するジョージを、クラプトンが「日本なら大丈夫だから」と説得して実現したらしい。


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