田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

NHK「ダークサイドミステリー」その英雄、凶暴につき 天使か悪魔か ビリー・ザ・キッド伝説

2023-06-11 07:52:33 | 映画いろいろ

 わずか21年の生涯で21人を殺したといわれる西部のガンマン、ビリー・ザ・キッド。彼は仲間と弱者を守るヒーローなのか? それとも大量殺人鬼か? 善と悪の魅力が共存する若者の正体とは。

 1920~30年代の恐慌に時代に刊行された『ザ・サガ・オブ・ビリー・ザ・キッド』(ウォルター・ノーブル・バーンズ)と、それを基に映画化されたキング・ビダー監督の『ビリー・ザ・キッド』(30)が、キッドをヒーロー化する要因になったと説く。また、アーサー・ペン監督の『俺たちに明日はない』(67)で描かれたクライド・バロウは、ビリーを崇拝していたという。

 60~70年代のベトナム戦争の時代には、ビリーは反体制の象徴として、ここでもヒーローとなった。サム・ペキンパー監督の『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』(73)も製作されている。

 現在は、マイケル・チミノ監督の『天国の門』(80)で描かれたジョンソン郡戦争との関係がとりざたされているが、それについては、ウエスタン・ユニオンのメンバーで、亡くなった田口利人さんが『リンカン郡抗争の顛末とビリー・ザ・キッドの真実』という著書で解説している。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« BSテレ東 土曜は寅さん!『... | トップ | 「午後のロードショー」『デ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画いろいろ」カテゴリの最新記事