『非行少女ヨーコ』(66)
緑魔子へのインタビューの準備のために見た。
家出した少女ヨーコ(緑)は新宿歌舞伎町で風俗嬢のハルミ(城野ゆき)と知り合いジャズクラブに。そこにはジャズのビートに酔いしれ、睡眠薬を飲んでいたずらに青春を浪費する若者たちがいた。ヨーコは気の弱そうな予備校生のジロー(谷隼人)と出会う。
毎日新聞で紹介された実話を映画化した降旗康男監督のデビュー作。その他の共演は、石橋蓮司、大原麗子、荒木一郎、東野英心、小林稔侍、岡田英次、大坂志郎、中北千枝子、佐野周二、戸浦六宏、寺山修司。
1966年、今から57年前の新宿の風景や風俗が見どころの一つ。この映画の若者グループのモデルは、大原も所属していた「六本木野獣会」だろうか。
後に高倉健の主演映画を数多く撮った降旗監督とは別人ようなプログラムピクチャー。フランスのヌーベルバーグ作品を意識したような雰囲気の中で、小悪魔的と呼ばれた若き日の緑が妖しい魅力を発散。後に夫となる石橋もオネエ役で怪演を披露する。城野と小林は、翌年のテレビシリーズ「キャプテンウルトラ」(67)にも出演していた。
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