京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

2018年 英国周遊の旅22 ホーリートリニティ―教会

2019-11-08 10:26:00 | 海外旅行2018 5月 イギリスの旅

 2018年 英国周遊の旅21 アンハザウェイの生家
の続きです。

 5月1日

ホーリートリニティ―教会

バスでホーリートリニティ―教会に着きました。
ポツポツ降っていた雨もやんでよかった~。

エイボン川のほとりに佇むホーリー・トリニティー教会。
シェイクスピアの生まれた家から歩いても15分くらいで着くそうです。

ロイヤルシェイクスピアシアターからは 
エイヴォン川沿いに 小路を歩いて10分程だそう。

私達は、バス移動で来てしまいましたけどね。

welcomeの看板がお出迎えしてくれていますよ。

この教会は、文豪シェイクスピアが洗礼を受け、
晩年まで通った教会です。

 

雨で洗われた並木道を歩いていきます。

木立の向こうに美しい尖塔が現れ
教会らしきものが見えてきました。

 そして、ホーリー・トリニティ教会の全貌が見えてきましたよ。

シェイクスピアは、この教会の中に 妻アン・ハサウェイ、
長女スザンナらとと共に 埋葬されているのだそうです。

教会の中にお墓があるって。。ちょっと不思議ですよね。。

本日はOPEN開いていますね。よかった~。

教会内部

大教会というのではなく、こじんまりとした
この地域の住民の為の教会という温かな感じの内部です。

聖堂内の正面上部にはパイプオルガンがあり、
天井は木組みの板で覆われています。  

木組みの板の天井って、珍しいですよね。

堂内の中央正面の何人かの人たちがいるところまでは 無料で入れるそうです。 

ここからは有料

そこから先のアーチ型の中は内陣と呼ばれ、
そこにシェイクスピア家の墓があるのですが、
内陣へ入るのは有料。一人3ユーローだったと思います。

添乗員さんが、この先にシェークスピアのお墓があるので
入りたい方は入って下さいと言われて、
私と主人は迷わず、はい、入りますと。

でも、他の方は誰も入られなくて。。 え。。入らないんですか?

という事で、皆を代表する形で入った内陣の中です。

内陣の中

内陣は美しいステンドグラスに囲まれ、
祭壇の前に、一族の墓が並んでいます。

埋葬されているシェイクスピア、 妻のアン、娘のスザンナ、
その夫のジョン・ホールなど 一族のネームプレートが並んでいます。

色鮮やかで美しいステンドグラス。 
題材は、キリストに関する宗教画ですね。

 なぜ内陣に埋葬?

シェイクスピアは、1596年には父が望んで果たせなかった
紋章申請が認可されてジェントリーになります。

ジェントリーとは、貴族ではないものの領主身分の事で
貴族とともに上流階級を構成し、貴族と特権的に変わらない
「地主貴族層」として扱われた身分。
ジェントリーになったという事は、貴族でない人達にとって
大変名誉な事だったらしいです。

でも、その年にシェイクスピアは、最愛の長男ハムネットを
ペストで亡くしてしまいます。

翌年の1597年には、33歳という若さで
地元で2番目に大きな邸宅「ニュー・プレイス」を購入。

長男の思い出が多く残るシェイクスピアの生家は
シェイクスピアにとってあまりにも辛かったのかな。。なんて、
私は勝手に思いましたが、

それだけではなく、シェイクスピアは、その後も広大な不動産を
どんどん購入していったそう。
ニュー・プレイスの購入は、資産作りの一つ
という面もあったのかな。。

シェイクスピアは、劇作家として大成功を収めただけでなく、
莫大な資産も作り、高額納税者であったため、
この内陣にお墓を作る栄誉を得られたのだそうですよ。

正面向かって右・左

こちらは正面に向かって右手側。
美しいステンドグラスの下の壁面に、色々なプレートが。

こちらは、正面向かって左側です。

左側に、シェイクスピアのお墓と 
シェイクスピアの記念碑 があります。

ェイクスピアの記念碑

左側の側面にあるのが、シェイクスピアの記念碑。

シェイクスピアが執筆する姿をかたどった胸像が
据えられています。

 毎年4月23日(シェイクスピアの生誕日と命日)には、
胸像の右手にもっている羽ペンが
新しいものに取り替えられるそうですよ。

 シェイクスピアのお墓

そして、その下にあるのがシェイクスピアのお墓です。

黒いロープで囲まれたのがシェイクスピアのお墓。
隣のお墓は、妻のアンのお墓ですよ。

シェイクスピアの言葉

シェイクスピアの墓の蓋の上には、
シェイクスピアの最後の言葉が書かれたプレートが置いてあります。

「よき友よ、何があろうと この墓の塵を掘り出してくれるな
 墓石に触れぬ者に幸いあれ わが骨を動かす者に呪いあれ」  

 

墓を掘り起こして、骨を動かすと呪い。。?

何のこと??誰がそんな事するのと思いましたが、

歴史の中では、芸術家や作家、政治的なリーダーなど
著名人の亡骸を掘り起こして、
頭蓋骨などを奪うなどの墓荒らしがあるそうなのです。

モーツァルトの頭蓋骨やムッソリーニの脳なども
墓荒らしにあったとか。。

シェイクスピアの頭蓋骨も

そして、驚いたことに、シェイクスピアの
死後の安寧を訴えた言葉にも関わらず、

シェイクスピアの頭蓋骨もこの墓の中にないらしい。。のです。

2016年シェイクスピア没後400年を迎えて、
劇作家ウィリアム・シェイクスピアのドキュメンタリー番組を制作するため、
シェイクスピアの墓を研究者がレーダースキャンしたところ、
墓の中に頭蓋骨がないという事がことが
ほぼ明らかになったという事なのです。

1794年に墓荒らしがシェイクスピアの頭蓋骨を盗んだとする
いい伝えがあるそうなのですが、
ひょっとしたら、その話は本当かもしれない・・

それにしても、著名人であるがため死後も遺体を傷つけられたり
奪われたり。。

ゆっくりと眠れないのは、何とも辛いし悔しいでしょうね。。
でも、奥様のアンの横で、少しでも安らかに眠ってほしいですよね。

さて、ホーリートリニティ―教会のあとは、
本日のホテルのあるコッツウェルズに向かいます。

英国周遊23コッツウォルズへ主人誕生会
へ続きます。

でも、その前に今年10月の出来事を少しだけ。。

まず最初は、友達が私の誕生会をしてくれた
花見小路 おとなり栩栩膳(くくぜん)です。

花見小路 おとなり栩栩膳へ続きます。

 

最後までお付き合い頂き
ありがとうございました。

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