2018年 英国周遊の旅36 ロンドンからリーズ城へ
の続きです。
5月4日
リーズ城
バスはリーズ城に着きました。
リーズ城は、南イングランドケント州メードストンにある
石造りのお城。
ガイドさんがチケットを買いに行ってくれます。
そして、案内板の前で簡単なリーズ城の説明を。
6人のイングランド王妃が暮らしたことから、
貴婦人の城とも呼ばれているリーズ城は、
500エーカーの敷地面積をもち、
1952年にイギリス指定建造物に認定されたそうです。
500エーカーといわれてもピンときませんが、
1エーカーが約1224坪なのだそうで、
その500倍というと。。
東京ドームだと、43個以上の広さだそうです。
英国ケント州は、その美しい景観から英国のガーデンとして
知られていますが、本当に緑と花々が美しい~。
鳥たちの王国!
こんな素晴らしい景色をみながらリーズ城目指して歩いていくと、
びっくりする程の鳥が目に入ってきました。
どこを見ても、鳥たちがいますね。
人懐こくて、全然怖がらずに寄ってくる鳥たち。
チケット売り場で鳥の餌がカップ1杯1ユーローくらいで
売っているとのことで、餌をあげる人も多いみたいです。
その事を鳥たちはよく知っているんですね。
このおばちゃんは、餌を持ってないのか。。
そうみたいだね。。行こうか。
鳥君達の会話が聞こえてきそうです。
カルガモの親子も目の前を悠々と歩いていきますよ。
これって、感動です~。
バービカン(外防備)跡
ゲートハウス手前にある、13世紀のバービカン(外防備)跡。
もうすぐリーズ城の様です。
ゲートハウス
そして、20世紀に入って再建されたゲートハウスに到着。
ここからリーズ城に入っていきます。
ゲートオープン前だったので橋の上には誰もいませんが、
ゲート前にはすでに観光客が並んでいます。
時間と共に長い行列ができるんだそうですよ。
オープン時刻になって、いざ、入場。
世界一ラブリーなお城とも言われるリーズ城が見えています。
レン川べりに建つリーズ城。こちらがチケットですよ。
中に入る為、観光客は並んで待ちます。
青い空やイギリスの古城、川岸の穏やかな風景、
待つことは苦にならないのですが、でも、暑かった。。
ちょっといいお天気過ぎたようです。
黒鳥
リーズ城のシンボルにもなっている黒鳥がいました。
光沢のある黒ドレスをまとった黒鳥は、
20世紀の城主ベイリー夫人によって持ち込まれた鳥なのだそうです。
リーズ城の歴史
いざリーズ城に入場、これからリーズ城内部の見学です。
でも、その前に少しだけリーズ城の歴史を。
9世紀の中頃、サクソン人の首領リードが、
レン川縁に木造の建物を建てたのがリーズ城の始まりだそう。
ヘンリー1世統治下の1119年にノルマン人の豪族の手により
石造の城が建造され、
1278年からはエドワード一世夫妻の宮殿になります。
以後300年間にわたってイギリス王室の王宮として
6人もの女王が居住しました。
窓から外を見ると、川岸に入場待ちの観光客の行列が。。
6人の王妃が暮らしたお城
お城が、エドワード1世の2番目の奥様マーガレット王妃に
譲り渡されてからは、未亡人となった王妃が城を所有するという
慣習が始まったそうで、
エドワード2世のイザベラ王妃、リチャード2世のアン王妃、
ヘンリー4世のジョーン王妃、
ヘンリー5世のキャサリン・オブ・ヴァロア王妃
ヘンリー8世のキャサリン王妃
と。。居住し、貴婦人の館と呼ばれる様になったようです。
フランスから嫁いだ王妃も多く、室内は優雅さと
気品に満ちていたそうです。
クイーンズルーム
ヘンリー5世とキャサリン・オブ・ヴァロア王妃が使った部屋を
再現した「クイーンズ・ルーム」
ゴージャスな天蓋付きベッド、ピンクというのが可愛いですね。
お隣にある「クイーンズ・バスルーム」
バンケティング・ホール
こちらは、リーズ城内で最も広い部屋
「バンケティング・ホール」です。
中世っぽい雰囲気が素敵です。
もともとヘンリー8世とキャサリン王妃のために作られたこの部屋は
17世紀に火災によって大部分が消失、
19~20世紀の大修復により、当時の内装が再現されたそうです。
この絵は、ドーバー海峡を渡るヘンリー8世一行を
描いたものだそうですよ。
リーズ城の風化
16世紀に入ってからは貴族の手に渡ったリーズ城。
でも、その維持費が大変で、たびたび城主が変わります。
20世紀になり、売りに出されたリーズ城は、
買い手がなかなか現れず、ただただ風化していくばかり
だったそう。。
オリーヴ・セシリア・パジェット
そこに現れたのがオリーヴ・セシリア・パジェット。
両親から莫大な遺産を受けたアメリカ人女性で、
リーズ城を気に入り手直しして、3歳と6歳の娘2人と、
再婚したばかりの夫と新生活を始めます。
その後オリーヴは、政治家のベイリー卿と3度目の結婚をし、
「ベイリー夫人」として過ごす事になります。
肖像画の真ん中がベイリー夫人で、二人の娘たちと
一緒です。 なんかすっごく優雅な生活の様ですね。
お洒落で高そうな靴がずらっ。。
ステファン・ブーダン改修
1936年以降は、ホワイトハウスの内装も手がけた
ステファン・ブーダンにより、多くの部屋が
現在の姿に改修されました。
鳥好きな夫人のために、鳥の置物で飾られたブルーの部屋は
ベイリー夫人の寝室です。
こちらも、ブーダンが内装を手がけた「イエロー・ルーム」。
壁が黄色一色で彩られ、明るい印象を与える部屋です。
ここでは実際に女性がピアノを弾いていました。
こんな素敵な部屋で聞くピアノの音色。。
優雅でリッチで。。ず~っと聞いていたい。
週末の宴
政治家ベイリー卿の人脈で、週末にはリーズ城に人が集まり
宴が開かれました。
フランスと英国のインテリア要素が入り混じったスタイルの
リーズ城は、当時の社交界で人気の的だったようです。
週末の宴に招待された人々は、前日に車やチャーター便で到着し、
朝にはテニスやゴルフ、スカッシュ、乗馬、
夜には晩餐会、食後にはダンスやカードプレーを楽しんだのだとか。。
まるで、映画の中の世界そのものが行われていたのですね。
というか、この世界をその後映画にしたんでしょうね。。
招待客の中には、ベイリー夫人が映画ファンだったことから、
チャーリー・チャップリンやジェームズ・スチュアート、
ロバート・テイラーなどの銀幕のスターや歌手も
いたそうです。 すごい。。。
この部屋は、
「ソープ・ホール・ドローイング・ルーム」。
マントルピースがゴージャスで重厚感があって素敵です。
こんな部屋に皆で集まって、政治や趣味の話、
時には噂話をしていたのでしょうね。
ライブラリーとダイニング
ブーダンによって198年改修されたライブラリーも素敵です。
招待客の中には、この部屋でパイプの煙を
くゆらせながら、ゆっくり本を読んでいる人が
いたかもしれませんよね。
英仏の様式が合わさった、30人程度の食事が可能な「ダイニング・ルーム」
こちらもブーダン改修です。
週末の招待客には、ここでご馳走が振舞われたのでしょう。
全てにゴージャスでラブリーなリーズ城ですが、
でも、その維持費は莫大で大変だったとか。。
さて、そろそろリーズ城の見学も終わり。
出口にやってきました。
リーズ城見学はツァーでしたが、ここからはフリータイム。
私達は、売店に寄った後お庭を見にいくことにしました。
繁栄と衰微を繰り返してきたリーズ城。
この先の事は、次に。。
英国周遊38 リーズ城2へ続きます。
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