丸物百貨店の思い出

先日のブログに、
昔京都駅の近くに丸物百貨店があったと書いた時、
ふと思い出した事があります。

丸物百貨店の忘れられない思い出。

私が小学６年生の時、修学旅行前の事です。
修学旅行用のシャツを買ってあげようと母に言われ
私は喜び勇んで母と一緒に丸物百貨店に出掛けました。

色々と見て回ったけど、なかなかこれ！という物が
見つからなくて悩んだ末、
やっと見つけた小さな赤いチェック柄のシャツ、
襟元が可愛いのです。

ちょっと高かったけれど、修学旅行だし
ま、仕方ないねという感じで買ってもらって、
嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。

母が持ってあげようかと言っても
いい！と自分で持っていたシャツの入った袋。
その後、母と二人色々と買い物をして家に帰り、
父や祖母に買ってもらったシャツを見せようとしたら。。

シャツの入った袋がないのです。

他の袋も全部何回も何回も見たけれど、
どの袋にも赤いチェックのシャツは入っていませんでした。
多分、他の買い物に夢中になっていた時、
シャツの入った袋をどこかに置いてしまったのだと思います。
丸物に電話もしてもらったけど届いてなくて。。

大昔の事なのでよく覚えてはいないのですが

父や母には叱られました。
どうしてそんな大事な物をぽんと置いてしまうのと。

私も、お気に入りのシャツがなくなってしまった事が
すごくショックだったし
どうして。。って自分でも自分が情けなかったし
修学旅行にあのシャツを着ていくことが
できないのが悲しくて。。
一人で部屋で泣いていました。

そしたら、祖母が部屋を訪ねてきて、

もう泣かんとき、
ほら、これでもう一度シャツをこうといで

と、お金を渡してくれたのです。

 

修学旅行の朝、私は、もう一度行った丸物百貨店で買った
赤いチェックのシャツを着て
るんるんで家を出ました。

祖母の優しい笑顔に送られながら。

ありがとう～、おばあちゃん。

 

こんなの感じのシャツだったかな。
襟元はちょっと違ったけど。。

　　　（この写真はネットから借りました。）

 

いつも出かけた時、私と弟に
グリコのおまけ付きキャラメルを買ってくれていた祖母。

祖母の懐かしい思い出で、
今、なんだか胸がいっぱいになっています。

 

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ありがとうございました。

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