



毎日暑いよね。
社会人はクールビズだし
オフィスで水着もありだよね?

(読売新聞2011.7.12「就活ON!」イラストから)
就活生の夏の服装(ワイシャツ)について
ちょうど質問が来たので書いてみるよ

◆定番の回答
※※※
Q:夏の就職活動の際の服装. 夏になっても就職活動を続けるとき、スーツはやはり上着も必要なのでしょうか? またシャツは半袖でも構わないのでしょうか?
A:スーツの上着は必要ですし、シャツも長袖がいいでしょう。面接官も上着と長袖のシャツを着て採用に臨んでいる場合がほとんどです。合わせた方が無難だと思います。
※※※
毎日コミュニケーションズ「マイナビ就活Q&A」から
ワイシャツの袖をカットした半袖シャツがビジネス用として
登場したのは日本では戦後のことです。
「香港シャツ」というネーミングでした。
イギリス紳士の服装で
香港などのアジア地域の気候に適した〝サザン・シャツ〟という
半袖スタイルがモデルです。
さてこの「香港シャツ」
〝サザン・シャツ〟(半袖スタイル)というのは
あくまで
「上着を着用しないアジア用のビジネスシャツ」ということなので
欧米ビジネスマンの一般的な認識では
上着着用の場合には
半袖シャツは組み合わせ上のルール違反になるんです。
ここから伝統的な大手企業や
外資系企業では今でも半袖シャツは原則敬遠されています。
◆上着に半袖、はタブーの企業社会
※※※
「ところでまったく話は変わるけど。伊達君。長袖のワイシャツを着て暑いでしょ?」
と、象山学長は、伊達の袖口に視線を移しながら言った。
「いいえ、私たちの職場では、これが普通なんです」
と、伊達は毅然と答えると、
「一般企業の人事採用担当者は、このような暑い夏のときでも面談したときには、袖口のところをさりげなく見るのが癖なんですよ。」
「半袖のワイシャツなんか着ていると減点ですよ」と、すかさず北野が横から付け加えるように言った。
「これが、私たちが判断される一つの材料でもあるんです」
※※※
山澤明美「ノンフィクション小説 曼荼羅大学就職部」から
ジャパン総研 2002年
著者の山澤明美さんは長年、関西の有名私大の就職部に勤務していて
(ノンフィクションという通り)リアルな会話で紹介しています。
2011年の現在でも、伝統的な大手企業の人事担当者は
やはり「半袖シャツ」には厳しい視線なのです。
★まとめ★
こう覚えておこう。
1)就活スタイルでは上着着用がルールなので
2)上着着用のビジネスマナーでは
3)シャツは長袖が基準になります。
4)半袖シャツは「上着を着用しない場合のものだから」
そして特に女子就活生へアドバイス。
◆女性の肌の露出は職場をヒートアップさせるもの。

(イメージ)
女性の場合、ワイシャツは半袖でも七分袖でも
肌の露出を伴うものです。
肌の露出は、本人は涼しくても、職場の周囲の男性を
本能的にヒートアップさせるものなので
女子就活生が会社訪問や面接で肌露出が多いと
人事担当者も「職場秩序維持」という観点から
マイナス判断をせざるおえません。
将来的に夏の就活スタイルも
クールビズが一般的になるかと思われますが
2011年現在は「伝統的なフォーマルマナー」でいこう。
がんばってね


就職部の職員は、たとえ真夏でも企業への敬意として長袖スタイルで仕事をするものだ、という仕事の誇りの象徴でもあります。
同時に、就活生も自分たちの服装で相手への敬意を示すようにしてみよう。
スーパークールビズ実施中の会社を訪問したら女性社員が水着だったので・・
「俺、絶対あの会社で働きたい!!」
こーいうのは素直でよろしい★
ホントにこういう会社があってもおかしくない今年の暑さなんだよね。
※※※
ビジネスシャツは長袖というのがグローバルスタンダードで、半袖シャツは、あくまでリゾートでのユニフォームとして着られているのであって、欧米人と接するビジネスマンのスタイルとして、どう捉えるかが今年の鍵。
※※※
日本の半袖クールビズは、あくまで特殊事情から生じたファッションなのだ。
グローバルスタンダードは、上着を着るならばシャツは長袖なのだよ。TOEIC点数とともにビジネスセンスとして身につけよう!
このコメント投稿者の意見は貴重なので、別のシーンに置き換えて考えてみます。
以前、ある女性芸能人の葬儀ファッションがミニスカートなので議論になりました。
・賛成派『葬式に黒ならばミニスカートでもルール違反じゃない』
・反対派『そもそも葬儀に肌を露出することは常識違反だ』
服装のマナーというのは基本的に『保守的な部分(考え方の古いもの)』に優先順位があります。
就活の服装スタイルの基準で、どうしたらいいのか判断が難しい場合には保守的な部分(考え方の古いもの)を優先して紹介するのがベターなものであろうと思われます。
女性芸能人の例でいえば、『葬儀に黒ならば、その範囲で服装は何でもいい』という自己判断が、周囲からの誤解を招きやすいということがありました。
葬儀ではいろんな世代・価値観の人たちが集まるので『服装の合意がなされていない新しい考え方ならば自己判断は周囲にあわせるものだ』という基準値が一般的です。
たしかに夏場の就活スタイルが『半袖でかまわないかどうか』は訪問する会社ごと・業界ごとにいろんな基準があって将来は変わるかもしれません。
ただ現状は、個人的な判断でブログ上『半袖でもかまわないんだよ』というアドバイスをして、もしそのとおりのスタイルで保守的な大企業へ就活に挑み、『半袖が常識外である』という判断をされて不採用になったとしたら責任を感じる部分があります。
そういうこともあるのでマクロな視点で就活アドバイスで服装がテーマになるときは『保守的なスタイルを推奨する』のが当ブログの基本であることをご了承ください。
PS:
回答が必要だなと思われるコメントは、こういう形で表示させていきますので今後ともよろしくお願いいたします★
企業側からはっきりと服装の基準を示してくれると学生も楽なんですよね。
「初夏からの就活は上着を着用せず、シャツも半そででOK」
という社会的なコンセンサスができれば、就活生に過度の負担がかからなくなると思います。
→いちばんのネックは就活スーツを販売する紳士服業界かも?
→クールビズ新商品をどんどんラインナップして、既成のスーツやワイシャツ商品の売り上げをカバーできれば問題ないよね。
→ということで紳士服業界には新商品開発や販売を積極的にお願いしたいと思います★
クールビズがだいぶ定着してきたこともあり、就活シーンでのクールビズも応募先企業によってかなり自由が
認められてきてます。
2013年の観察では「企業訪問では半袖シャツ、ノーネクタイでもOK」という事例も出てきてます。
これがもっと夏の就活でスタンダードな基準になればいいですね。
そして本来はタブーな「半袖シャツに上着着用」も例外ではなくなりつつあるようです。(ただし日本のみ)
また情報あれば追記しますね。