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企業研究の秋■芸術的な業界探求で視野を広げてみたり■

2014-08-31 21:53:34 | 日記
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さあ秋になりました。
就職活動をはっきり意識するタイミング。

まずは企業を調べてみよう。



こういう面接、あんがい本当にあるかも。

(画像Tumblrより)

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■まずは視野を広げてみよう。


秋からはスタンダードな就職アドバイスでいきます。

知り合いの青学の学生さんから譲ってもらった就活手帳から

※※※※

業界研究や企業研究を行う際、どうしても消費者向けの商品・サービスを提供するBtoC(Business to Consumer)の企業だけに目が行きがちです。しかし、企業向けの商品・サービスを展開するBtoB(Business to Business)の企業に目を向けると、地名度が低くてもその業界では世界レベルという企業はたくさんあります。知名度やイメージにとらわれず、視野を広げて研究を行いましょう。

※※※※
青山学院大学就職ハンドブックAsh2015より



BtoCの有名企業を狙うことも決して悪くはないのですが、

「いろんな企業を調べてからBtoCの有名企業という選択肢にたどりついた」のか

それとも

「よくわからないまま、その企業しか思い浮かばなかったから選んだ」


というのでは志望動機でも何でもかなりの差が出てくるものだろうと思います。



■常に選択肢を考えること。


企業研究では、まずは視野を広げていろんな業界を知っておくことで
企業選択の幅にも余裕が出てきます。


そしてもっとも大切だと思うのは

入社後の仕事にも直結する、決断力・判断力の基礎をなすものが
「選択の幅」ということであります。


※※※※

いかに慎重に考え抜いても、選択肢のない決定は向こう見ずなばくちである。

決定のプロセスにおいて、他の選択肢を考えてあげれば、次に頼るべきものとして、十分に考えたもの、検討済みのもの、理解済みのものをもつことができる。

選択肢がなければ、決定が有効に働かないことが明らかになったとき、途方にくれるだけである。

※※※※
ドラッカー「プロフェッショナルの条件」上田惇生訳 ダイヤモンド社より


とにかくいろんな分野、業界に興味・関心を広げておくことが
企業選択をするときにも有効であることは間違いないであろう、と思います。


■関心を広げるための、芸術の秋。


秋に入ると、特に芸術関係でトピックが増えてきます。

展覧会や音楽会、身近なところでは学園祭も一種の「芸術」カテゴリーです。



たとえばこうしたイベントを「業界研究」として掘り下げていくと

マスコミや金融や建設や外食など、いろいろな業界が
仕事を通じて結びついていることがわかってきたりします。




就活のために業界研究を・・・と生真面目すぎる勉強をするより

まずは自分が興味を持ちやすく、そして一般の人たちが
興味・関心を抱き、消費や購買意欲につながるイベントを

自由に調べてみようとする意欲を持つほうがベター。



そんな秋にむけて当ブログも
皆さんと一緒になって情報発信を幅広くしてみようと思います。

夏の終わりに。
またね。

2014.8.31


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「かんづめ会社と製薬会社の株価」の話■就活準備と情報収集■

2014-08-27 22:30:12 | 日記
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大学3年生のみなさん
秋に向けた準備はいいかな。

タイトルの話題はラストにしますので

夏のサブテーマ“自己分析の自分史につながる現代史”
そろそろまとめをしてみようと思います。



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■日本人と欧米人が「決定的に」違うところを考えよう。


今月はどうしても戦争の話が多くなるのですが

そうした話を自分自身の現在の生き方に重ね合わせて

就職活動における思考・判断の材料として学ぶのもいいかなと思っています。



最初に竹村健一の著書から考えるヒントをどうぞ。


※※※※※

欧米人というのは、人間に敵があるのと同様に、自分の国にも敵国があるということをいつも考えている。まわりには悪魔みたいな人や国があると思っているから、そういうやつに飲み込まれたり、殴り倒されないように、いつも準備をしておかないといけないと思っているのだ。


戦争なんてものは誰でも嫌いなのである。嫌いだが、突然に何者かが襲いかかってくることもあり得る。そのときにどうするのかの覚悟ぐらいは、決めておいたほうがいい。


準備だけはしておいたほうがいい、いつ悪運に襲われるかわからない。これはもう、人間も国も同じことなのである。

※※※※※
竹村健一「竹村健一流 開き直りのすすめ」青春文庫2002年版から



■「有事が起きた場合」に備えた計画を立てる。



国際情勢が緊迫している地域も複数あります。どこで何が起きるかわかりませんが
日本から遠く離れた地域の出来事であっても、日本の経済に与える影響は少なくありません。


世界で起こっている出来事をリアルタイムに観察してみよう。
就職活動にも必ず関連するものだからね。


次の「考えるヒント」です。


※※※※※

「計画立案なペシミスト(悲観主義者)に、計画の実施はオプティミスト(楽観主義者)に」というのが、危機管理に強いリーダーの発想法である。


現場指揮官はとくに「意図的悲観論者」(Intentional Pessimist)でなければいけない。自分で自分の立てた計画に惚れこんではいけない。


客観的な冷たい目で、自分の立てた計画の欠点探しをする冷厳さが要求される。

※※※※※
佐々淳行「平時の指揮官、有事の指揮官」1995年初版(クレスト社版)から



■別々の情報が結びつく瞬間を逃すな。


今日の最後は
当ブログでたびたび引用紹介する本からです。


※※※※※

(戦時中)情報参謀の机には、毎日アメリカ国内のラジオ放送の内容が届けられたという。


堀氏は株価が並ぶ数字を見つめているうちに、かんづめ会社と製薬会社の株価があがって、しばらくすると太平洋でのアメリカ軍の作戦が始まることを見抜く。


アメリカ軍は、派遣兵士用にかんづめとマラリアのくすりを大量にメーカーに発注していたのである。

※※※※※
堀栄三「大本営参謀の情報戦記」文春文庫1996年より 保阪正康による解説部分



これから秋にかけて、企業の動き、関連する商品・商材と国際情勢その他の情報に
注意深く耳をすまそう。


そうした情報の中に、企業に関する思わぬヒントを見つけることもできると思うからです。



読書の秋にむけて、いろんな知識を増やしてみましょう。
またね。

2014.8.27


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升田幸三GHQに吼える■理不尽に負けちゃあかん■就活も

2014-08-24 20:33:36 | 日記
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【升田幸三のディベートに学ぼう】

今月のテーマは「自分史につながる現代史から学ぶ」です。

戦争の話が多くなる8月は
現代史を振り返ることから、自己分析の手がかりを学ぶという意味でも
ちょうどいいタイミングでもありますので。


就活で大切な自己PRのヒントということでどうぞ。



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■升田幸三の主張


将棋の名人として有名だった升田幸三の逸話をどうぞ。


※※※※

1947年、GHQは「将棋は相手から取った駒を味方にして使うことができるが、これは捕虜虐待につながる野蛮なゲームだ」として日本将棋連盟(当時・将棋大成会)に説明を求めて来た。難癖としか言いようがないが、回答次第ではプロもアマも対局が禁止されかねない。


連盟を代表して出頭した升田は、いつものドスの利いた声で「まず酒を出してほしい」と言い、ひとしきり飲んだ後、


「あなたがたのチェスでは取った駒を使わないが、それこそ捕虜虐待だろう。日本の将棋は取った相手の駒も飛車は飛車として、金将は金将として同格に扱い、人材を有効に使う合理的なゲームだ」と反論。


「チェスでは王様が危なくなると、女王を盾にして逃げるが、あれはどういうわけだ」と逆にねじこみ、煙に巻いたという。

※※※※
読売新聞2014年8月24日日曜版記事より



戦後のGHQは時として“あらゆる難癖”を日本政府につけてきたことは事実として覚えておこう。


余談)
2014年現在放映中のNHK連続ドラマ「花子とアン」の原作にも

旧海軍の短剣を子どもへの祝いで送った夫婦に
GHQが「子どもに武器を渡すとは何事か」と難癖とつけてきたことに対し

「この短剣は装飾品であり、刀身が無い以上、武器ではないはずだ」と
花子がGHQに対して夫婦の弁護をしてその主張が認められる逸話が出てきます。




■捕虜問題に苦悩して自害した浜田平陸軍中将


ここで少し歴史の記録を覚えておこう。
日本軍は決して連合軍捕虜を不当に扱ったわけではなかった。

※※※※

浜田平は陸士28期、陸大を卒業してから参謀本部第二部員、メキシコ公使館付武官、支那派遣軍報道部長などを経て、英語に堪能なことから陸軍省の俘虜情報局長官をつとめた。


「昭和18年3月、陸軍省の俘虜情報局長官に任命されたとき、各地の俘虜収容所の行き過ぎた取り扱いを心配して、いつも机の上に国際法の本を置いて読んでいました。」
(浜田平中将の未亡人)

(注:浜田平は昭和20年9月17日に一切の責任をとって自決した)


泰緬国境のニイケ付近で発生したコレラはしだいに蔓延し、ついに鉄道建設の主要作業力である英蘭俘虜収容所にまで侵入した。五千余名の俘虜労務者がこのために死んだのである。

後にこれが日本軍の残虐行為の好材料として国際的に非難されることとなる。

※※※※
橋本哲男「タイ駐屯軍中村明と浜田平」~潮書房「人物・太平洋戦争」(1995年)より




■反論すべきときには反論を。



今月の当ブログで紹介した白洲次郎(1902-1985)も
GHQの不当な命令(口頭による指示)には断固として

「その命令を文書化して示せ。」

(あとからGHQに「日本政府が勝手にやったことだ」といわれても、公的記録がなければ反証できないと懸念した)

わけです。


・・・・・・

相手が無茶なことを言ってきた場合、

たとえ相手が勝者であり、自分より強い存在であり
ものを言えない雰囲気があったとしても


そこできちんと反論をして
主張をする態度というのは
欧米的なフェアネスの論理であり

いつでも身に付けておきたいものだと思います。

・・・・・・


■主張するための論理



自分にとって不利な状況というのは日常生活でも直面することが多いものです。


もし自分に正しいと思う理由があり、その理由を説明することで
不利な状況を変えていこうという勇気があるならば
どんどん主張してみよう。



そういった作業は就活でのGD(グループ・ディスカッション)や
入社後の仕事でも必ず活かせるものだからね。



そのためにはまず勇気が必要であり、
つぎに論理が必要になります。



大学の授業でも訓練する機会があると思いますが
論理を組み立てるさまざまな技術と
その論理を裏打ちする知識・情報の収集もまた大切ではないかな、と思います。

夏休みの終盤に。
ではまたね

2014.8.24


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昭和生まれの明治男■1990年流行語■バブル最後の記憶から。

2014-08-20 23:13:08 | 日記
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【昭和生まれの明治男がいた時代】

前回記事と関連して、バブル期ラストの1990年をモチーフにして
そこから今に活かせるヒントを探ってみようと思います。



村田兆治
画像:まとめNAVERより

~~~~~~

“昭和生まれの明治男”


1990年 特別部門・人語一体/語録賞

受賞者:村田兆治・淑子夫妻(元ロッテオリオンズ)

肘などの故障から奇跡のカムバックを遂げた村田兆治投手が現役引退。独特のフォームから投げる「マサカリ投法」で活躍し、名実ともにパリーグの代表投手に。

常に故障との戦いであったが、タブーとされていた肘にメスを入れ見事完全復活。


~~~~~~
http://trend.loxus.net/2007/11/post-21.htmlより


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■脚光を浴びた“明治の精神力”


1990年の流行語です。

※※※※※

肩・肘の故障に泣き、あらゆる治療、手術、苛酷なまでのリハビリの末、奇跡のカムバックを遂げた村田投手。復帰後も、豪速球にこだわり凄まじいまでの努力を続けた。この野球に賭けた鬼気迫る執念と頑固さを、陰で支えた淑子婦人は「昭和生まれの明治男」と表現した。

※※※※※
http://singo.jiyu.co.jp/nendo/1990.htmlより



昭和生まれではあるけれど、まるで明治生まれの男のように
強い精神力を持っているという意味でした。


この“明治生まれ”という表現は


1990年当時、まだ実際に家族の中には
明治時代に生まれた高齢者も多かったことから

「“明治生まれ”の人たちは本当にそういうイメージで形容できる存在なのだ」

ということが一般的にも認識されていたからこそ流行語として
広まった表現なのではないかと思われます。



■時代や世代で括られるイメージと自己認識


前回のブログ記事でお話したように
1990年はバブル期最後の年で


大学4年生は就職活動が楽勝だった最後の年でもあります。
(tarebonもその恩恵を受けました)


その後バブルが崩壊し採用が激減すると
それまでに採用されたtarebonたちの世代は


「バブル入社世代」というレッテルを貼られ
ひとくくりにされてしまいました。



こういう入社時のレッテルはその後も

「就職氷河期世代」や「ゆとり教育世代」という表現で

特定のイメージと結び付けられています。




バブル世代でも氷河期世代でも、
ゆとり世代でも何でもいいけれど


少なくとも
その世代の中にどっぷり埋もれてしまうよりは

「自分は他の連中とは違うぞ」と言い切れるほどの強い個性や魅力を育ててみよう。



■平成でも、やはり明治の精神でいこう。



大学生の頃、
「昭和生まれでありながら精神や気迫においては明治の生まれに劣らない」
村田兆治の活躍を見ていたtarebonは

「自分もいつかは昭和生まれの明治男のような強い気迫・執念で仕事をしてみたい」

と思ったものです。






インターンシップや秋からの就職セミナー、ガイダンスに
積極的に参加していこう。

ということで。またね。

2014.8.20


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1990年8月内定拘束■イチローが甲子園にいた頃■1年後に氷河期

2014-08-17 17:51:54 | 日記
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【夏の甲子園から就活ヒント】

イチローが高校二年生で夏の甲子園に初出場した1990年8月。
愛工大名電は初戦で天理に敗退しました。

その年の優勝校は初戦で戦った天理高校。

イチローは初戦敗退という苦いデビューを乗り越えて
その後大リーグで活躍するようになりました。

(画像:http://matome.naver.jp/odai/2133493695499174001より)


就職活動でも、最初から順調なデビューを飾れることが
必ずしもベストなこととは限らないわけだ。

バブル期の内定にまつわる記憶とからめて紹介してみます。


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■8月20日に内定者が企業から“拘束”されていた頃


夏休み中の8月20日、企業が一斉に内定者を“拘束”していた時期があります。


※※※

バブル期とは、日本経済が最も好景気に沸いた頂点を指し、1985年~1991年頃のことをいいます。


1989年12月、バブル期のピーク時には日経平均株価の高値が38,915円になったほどで、現在とは3倍近くの差になります。就活についても現在とは真逆で、100%売り手市場といっても過言でない状態でした。バブル期の新卒求人倍率は2倍を超え、ほとんどの就活生が思い通りの企業に就職できた夢のような時期を過ごしたのです。


1986年に発足された就職協定遵守懇談会により大学4年生の8月20日会社訪問開始、11月1日内定解禁としたものの、5月くらいから企業が学生に接触し始め、8月20日の”会社訪問解禁日”は実質内定式だったといいます。内定者を逃さないため、1日拘束や海外研修なども行っていたというから、豪華な話です。

※※※
マイナビニュース2013年8月27日記事から




■拘束の翌日が甲子園の決勝戦だった。


大学4年生だった1990年の8月20日。

tarebonは内定をもらっていた企業から“拘束”を受け、
研修という名目で愛知県の蒲郡温泉に一泊二日しました。

(内定先の企業は愛知県に本社がありました)



研修2日目の21日。
温泉から名古屋方面への移動中、バスの中で高校野球のラジオ放送が流れてきて
その日がちょうど甲子園の決勝戦だったわけです。


※※※

【第72回全国高校野球(1990年8月)】


この大会で初めて参加校数が4000校を超えた。

沖縄水産が甲子園大会史上初めて沖縄県勢として決勝戦に進出。決勝試合では終始沖縄水産の方が押し気味に展開しながらも、奈良代表の天理に対して4回表に犠牲フライで唯一の失点を許す。


結果スコアは0-1とわずか1点差で敗退、悲願の沖縄代表の全国制覇は惜しくもならなかった(試合時間1時間47分)。

※※※
Wikipedia参照



ちなみにこの年の大会では

イチローは愛工大名電の2年生
松井秀喜は星陵の1年生

(ともに初戦は敗退)



そんな1990年8月の記憶を紐解いて
今の就活ヒントに生かしてみようと思います。



■環境は1年で激変する。変化に備えよう。



1990年の8月に就職活動で内定をもらった大学生は
バブル期入社のラストと言われています。


一つ下の学年から就職氷河期に突入したため
それ以降まったく環境が厳しくなりました。



社会情勢や経済状況というものが変われば
企業の採用環境も変わってしまうということは
いつでも予想しておこう。




そしてまた、甲子園時代のイチローのように
たとえ初戦敗退や、苦いデビューをしていても

大リーグで活躍できるということもあるわけだから



どんな環境の変化にも飲み込まれずに
自分を信じて前に進む気概をもっていこう。




1990年8月の大学4年生から
24年後の大学4年生へ

またね。

2014.8.17


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