こんにちは。
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今週は年末カウントダウン!
年末に向けて流れてくる有名なメロディ。
ベートーベン“第九”をライトモチーフに
就職活動のヒントをお届けします♪♪
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こんにちは。
就活テーマのこのブログの
メインの想定読者は
就職活動を始めた3年生ですが
その大半は1990年生まれですよね。
この年と“第九”のつながりからいこう。
★★
2013年度入社の就活生にとっては
“第九”が同級生であり生涯の友人になると思うんだ
★★
■1990年の東西ドイツ統一式典
第二次世界大戦後
東西に分かれたドイツが
1990年に統一されて
統一式典ではベートーベンの第九が演奏され
その合唱の様子が世界中に放送されました。
統一ドイツは1990年に第九のメロディで
祝福されて新しく“誕生”したわけです。
でもそのドイツの歩みは苦難の連続だった。
旧東ドイツの話を紹介しよう。
■自由に能力を発揮できない旧東ドイツ
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東ドイツの崩壊を見ると、1989年11月、政府は国境を開放した。
ところが、その前に逃げられる人はほとんど逃げていた。
もっと働いてもいいから自分の能力を生かして生活してみたいという意欲のある人が逃げていた。
わずか数千から数万の、総人口から見ればほんの一握りの意欲と能力を持った人間が逃げただけで、産業の背骨はなくなってしまっていた。
つまり東ドイツは、根っから駄目な国になっていたのである。
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渡部昇一「税高くして国亡ぶ」ワック出版2005年から
社会主義国家だった東ドイツを会社に例えると
がんばって働いても
まったく働かなかった人も
“強制的に同じお給料の仕組み”だったという感じです。
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がんばっている人は
「どうせがんばっても無駄だ」
といって働かなくなる。
まったく働かない人は
「このほうが楽だ」
といって働かなくなる。
結局“誰も働かなくなってしまう”から
会社はつぶれてしまったんです。
★★
■1990年のメッセージを紐解こう
第九の第四楽章冒頭の独唱には
“おお!友よ。この調べではない!”
というフレーズが入ります。
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このおごそかな否認の背景には、当時すでに十年にもわたって全ヨーロッパを支配していた暗黒の抑圧政治があった。
ベートーヴェンは、「自由」と「歓喜」を圧し殺しているものすべてに対して否認を宣告したのだ。
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青木やよひ「ベートーヴェン・不滅の恋人」河出文庫から
ベートーベンの時代には
貴族制度が崩壊していきました。
1990年代にも
社会主義・共産主義国家が次々崩壊していきました。
★★
両方とも自由が抑圧されて
“人の意欲を奪う仕組み”の時代があったことが
似通っているともいえます。
それに対抗した叫びが
どうしても必要だった時代です。
★★
新生統一ドイツの誕生で
奏でられた1990年の「第九」には
その年に世界中で生まれた人間に向けて
与えられた大切なメッセージがあるように思うんですよ。
日本の就活生向きにtarebonが読み解いてみよう★
自分の自由で、自分の意志で、
自分の就職先を決めよう。
だれかに
「ここに行け」と決めてもらって就活して
だれかに
「勝手な自由は許さない」といわれて
自分で何も決められない“不自由な音楽”は
“おお!友よ。この調べではない!”
だよね。
力強く、勇気を持って叫ぼう!
では皆さんよい年末をお過ごしください★★