鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第74回】 勇気を持つ

2011年03月15日 | 住宅コンサルタントとして
住宅の営業マンでよくあるのが、お客様のご要望にトコトンお付き合いし続ける人です。

プラン変更に何度もお付き合いしたり、土地探しに何度もお付き合いしたりして、
最終的に自社ではなく、他社で契約されたりする・・・。

それまでに自分が費やした時間、
それから社内のいろんなスタッフの方が費やした時間を考えると、
こういうことが頻繁に起こってはいけません。

また、お客様の貴重なお時間も奪ってしまっているのです。

こうならないためには、お客様にご決断を迫る勇気を持つことが大切です。

営業フローの中に、「プラン申込み制度」や「設計契約制度」を設け、
どこかのタイミングでお客様に当社と家づくりを進めていくのか、
それとも当社ではなく他社で家づくりを進めていくのかについて、
契約する前にご決断いただくことが大切です。

ダメならダメ、と早くお断りを頂いた方が貴重な時間をお互いが有効に使えます。

また、お客様にもいろんなタイプがいらっしゃいます。

「俺はお客様なんだから、言うことを何でも聞けよ!」

という、ちょっとご遠慮したいタイプのお客様から、

「いろんな会社があって、それぞれいろんな都合がありますものね・・・」

と、ちゃんとこちら側の都合を考えてくれるお客様もいらっしゃいます。

こういうお客様は、仕事をさせていただいていても、こちらも気持ちが良いですし、
こういう方のためなら頑張りたい、と思えたりします。

そしてこういうお客様のために仕事が出来ることが、商売人としての最高の幸せです。

仕事は本来楽しくやらなければなりません。
だから、出来ればいいお客様、価値観が同じお客様の仕事をした方が幸せなのです。

こういう内容を書くと、「営業マンは好きなお客様だけを選んで営業すればいいんだ」と
勘違いする人がたまにいたりするのですが、そうではありません。

あくまでも、目標を達成しなければなりません。

目標を達成できていないのに、お客様を選ぶなどということはあってはいけません。

好きなお客様といかにたくさん出会えるのか、という努力をやり続け、
最終的に好きなお客様とお仕事をさせていただいて、
目標を達成できるようになければならないのです。

そのために、途中の段階で、お客様にご決断を頂ける勇気を持ちたいものです。
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