鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第75回】 今こそ、規制緩和を

2011年03月16日 | 住宅コンサルタントとして
東北地方を襲った大震災で、建築資材の供給がストップすることが
ほぼ確実となっております。

日本の針葉樹合板の大半は、三陸沖にある工場でつくられていました。

それらの工場が、今回の震災で全く機能しなくなりました。

もちろんこういう事態ですので、まずは公共性の高い道路や鉄道、港や飛行場の復旧に
資材が最優先で供給されなくてはなりません。

その間、住宅現場や土木現場には資材が完全に供給されなくなるでしょう。

国内の工場が生産量が大幅にダウンしているわけです。
でも、被災地の仮設住宅や道路、鉄道の復旧に大量の資材が必要となります。

こういう時期だからこそ、日本に今はびこっている規制を緩和して、
輸入資材を大量に仕入れ、一気に品物不足を解消すべきだと個人的に思います。

官僚が自分たちの利権を確保するために、
さまざまな規制をかけ、さらに検査機関をつくって高い検査料を搾取しています。

その検査機関がOKしたものしか、日本の住宅に使ってはいけないことになっています。

こういう現状だからこそ、こんなアホくさい規制はいったん止めてもらって、
とにかく供給量を維持して欲しいと思います。

被災地の復興・復旧を最優先でおこなうことには大賛成なのですが、
その間、日本全国で資材供給がストップすることで、
多大なダメージを業界的に受けることがもう明白です。

工事がストップすることで、資金ショートする会社も出るでしょう。

そこから連鎖倒産という事態が出ないとも限りません。

それを避けるために、業界的に動いて欲しいと思いますし、
利権を維持したいアホな役人も理解して欲しいと思っています。
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