鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第103回】 最悪な状況をつくらない

2011年04月13日 | 住宅コンサルタントとして
商売は底が見えたら終わりです。

「今月、契約していただかないと、私は会社をクビになってしまうんです・・・。
何とか今月、契約をお願い出来ませんか?」

「あなたに契約を解除されたら、我が社はやっていくことが出来ません・・・。
何とかお付き合いを続けていただけませんでしょうか?」

というような言葉を絶対に口に出してはいけない、ということです。

こうなる前に、常に最悪の事態を想定し、
何重にも手を打っておくことをイケてる経営者は常にやっているのです。

そして経営者だけでなく、イケてる営業マンもやっています。

どれだけ忙しくとも、どれだけ時間が無くとも、
当月になって「お客様が居ません」という上京になったとしたら、
それは絶対に自分自身の責任なのです。

「前月、お引渡しが3件重なって・・・」
「前月は他の人のフォローがとても忙しくて・・・」
「前月は全社的なイベントがあって、その裏方として・・・」

などと、当月、自分の見込み客が居ないことに対して言い訳をする人がいますが、
そもそもお引渡しの予定は前から分かっていたことですし、
そもそも全社的なイベントをやることも分かっていたことなのです。

お給料をもらっている以上、プロなんだから、そんなことは想定した上で
前々から手を打っていなければならないのです。

例えば、阪神タイガースの新井選手は、今年のプロ野球の開幕前、
プロ野球の選手会長として、毎日オーナーや閣僚、役人と打ち合わせをしていました。
その結果、開幕がセパ共に4月12日になったわけですが、
その打ち合わせが忙しいからといって、シーズンを通して打率2割、ホームラン5本で終わったら、
誰が認めてくれると言うのでしょう。

メチャクチャ忙しい中、それでも練習を積んで、最終的に開幕に照準を合わせ、
昨日もヒットを打って勝利に貢献したからこそ、プロだと誰もが認めますし、
生き方がカッコイイのです。

どれだけ忙しくとも、プロであれば見込み客が枯渇する前に手を打たなければならないのです。
最悪の事態になる前に、まず動きましょう!
コメント
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