鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第107回】 健全経営だからこそ、責任を全うできる

2011年04月17日 | 住宅コンサルタントとして
安易に安売りをして受注を取っている会社があります。

「安く売ることがお客様のためだ」
「利益を取ることに、罪悪感を感じる」

という人もいます。

しかしながら、住宅業界で仕事をさせてもらっている企業として最も大切なのは、
会社を存続させ、自分たちが関わった家に対して責任を持ち続けることだと思います。

住宅の場合、納品して終わりということはありません。

お客様がその家に住まれ、10年、20年と時間が経過しても
メンテナンスの依頼を受けたり、リフォームの依頼を受ける可能性が大きいのです。

そうした時に、まず自分達が対応できる体制を維持していることが、とても大切になります。

また、お客様が納得できないような不具合現象が建物に発生した場合、
最終的に業者さんや職人さん、メーカーさんにも否が無いとしたら、
それは住宅会社が対応せざるを得ないのです。

その時、完全に自社の持ち出しとなってしまうのですが、
こうした時、お客様の立場に立って気持ちよくアフター対応できるのは、
資金的に余裕がある会社です。

目先の運転資金に困っている会社の場合、そんな持ち出しは容認しにくいのです。

家づくりという一生に一回のご決断を自社に託していただいた以上、
そのお客様のご決断に応えていくことが住宅会社には求められますが、
そのためにも健全経営を心掛け、
いつでも余裕を持ってお客様に対応することが出来る会社に
ならなければならないと思うのです。

健全経営だからこそ、お客様に対する責任を全う出来るのです。

そのためにも、適正利益を頂いて商売をしなければならないのです。
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