鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第91回】 目標を達成するために

2011年04月01日 | 住宅コンサルタントとして
「これだけの現場を一人で管理するなんて無理です!」
「年間18棟も受注するなんて、今のウチの体制じゃ出来ません!」

などと、やってもいないのに「出来ない」という奴が世の中にいっぱいいます。

なぜ、やってもいないのに「出来ない」ということを言うのでしょう?
自分で「出来ない」と言って、それで結果として出来なかった場合に、

「ほらね!だから出来ないって俺は言ったんだよ」

なんて後から誇らしげに言ったりします。

出来る、出来ないという結論を出すことに意味は一切なく、

「どうすれば出来るようになるのか?」

ということを前向きに考え、コツコツと一つずつ改善していくことが仕事です。


例えばリフォームの営業で、「粗利益率が35%なんて無理だ」と言う会社があります。

「じゃ、実際に35%の利益を設定して価格を提示したことがあるんですか?」

と聞いてみると、実はそれだけの利益率で見積を作成したことすらなかったりするのです。

35%の利益率をのせて価格を出さずして、35%の利益がとれるわけがないのです。

また、年間18棟の受注なんて無理、という人に、本気で18棟を目指しているのかと聞くと
これまた全然目指していなかったりします。

年間18棟を本気で受注しようと思ったら、月に2棟の契約を本気で目指さなければなりません。

これは計算ミスではなくて、「このお客様は多分大丈夫」と思って商談を進めていても、
予期せぬお客様の事情でキャンセルになったりするので、大体目標の1.3~1.5倍を
本気で目指してそのリズムでやっていないと、達成出来ないのです。

これは、本気で目標を達成しようと思って仕事をしたことのある人なら分かることです。

18棟を達成しようと思って月に1.5棟の契約を目指している人は、
見事に年間12棟くらいに落ち着きます。

目標を本気で達成しようと思ったら、自分が立てた目標の1.5倍を
死ぬ気でやって、はじめてその感覚が身につくのです。

自分の目標数値の1.5倍先をちゃんと見て仕事をしていますか?
それとも目標地点だけを見て仕事をしていますか?

後者であれば、おそらく目標は達成できないでしょう。
コメント
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