鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1602回】 大手ハウスメーカーの巨額な値引きに騙されない

2015年05月21日 | 住宅コンサルタントとして
このブログを読んで下さっている方の中には、一般の方もおられると信じて、
業界内のタブーを書かせていただきたいと思います。

先日、クライアント様で実際にあった話です。

そのクライアント様では、あるお客様と商談を進めていて、
実際に契約日まで決まっていました。

しかしながら、契約の直前になって、お客様からお断りの連絡が・・・。

理由を聞くと、有名芸能人をCMに起用し、TVCMをガンガン流している、
大手ハウスメーカーから、「特別キャンペーン」の話を持ち掛けられた、とのこと。

通常金額から500万円値引くことができる特別キャンペーンの枠が急きょ、1つ空いた。
今日、決断してくれれば、上司に掛け合って、そのキャンペーンを値引きします、とのこと。

お客様は、有名な大手ハウスメーカーが、
そこまで頑張ってくれたので、心が動いたのでしょう。

その大手ハウスメーカーと契約することに・・・。

大手ハウスメーカーは、キャンペーン適用するためには、
正式契約と契約金数百万円の入金が必要、ということを説明し、
お客様は、言われた通り契約書に署名捺印し、契約金を入金されました。

しかしながら、お客様の建設予定の土地は地盤改良が必要とのことで、
契約に含まれていなかった地盤改良を実施することになりました。

その地盤改良工事の見積書を見て、ビックリ。。。

相場の2倍以上の金額が、そこには明記されていたのです。

500万円の特別値引き適用のために、
100万円以上高い地盤改良を依頼しなければならない。

結局、500万円の大幅特別値引きと言っても、
契約に含まれていない(もしくは、予算取りとして概算で明記されている工事)で、
後から取り戻す、という、詐欺まがいのことを
業界を代表する大手ハウスメーカーが率先してやっている、という情けない現状なのです。

そして契約解除されないために、多額の契約金を契約時に請求し、入金させる。

こうしたことが、実際にまだ行われているのです。

では、これは法律的にアウトなのか、というと、実際にはセーフなんですね。

契約時点で、全て完璧に仕様やその他の付帯工事を決められないという
注文住宅の進め方のスキを突いた手法なのです。

契約に含まれている内容は、契約額通りに進め、
契約時に含まれていなかった工事の利益率を何%に設定しようが、
そこは法的に問題はないのです。

これは、売り手側は詐欺まがいのことをしていると思いますが、
そもそもそんな巨額な値引きが真面目に商売をやっている企業ができる訳が無い、
という世間知らずすぎるお客様にも問題があると思います。

まあ、大手ハウスメーカーの詐欺まがいの手法はまだまだあるのですが、

「あなただけの特別キャンペーン」

に騙されてはいけないのです。

金額や値引き額、自分が得することばかり考えていると、
詐欺にひっかかってしまう可能性があります。

本当に注意したいものですね。
コメント
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