組織として決定したことを実行に移す際、
スピードがメチャ速い組織が勝つ時代です。
そういう組織に共通しているのは、
スタッフさん一人ひとりの自主性が強く、
自分で考えて行動できるということ。
一方、指示待ちのスタッフさんが多い組織は、
どうしても行動のスピードが遅くなります。
ただ、指示待ちのスタッフさんが多くなる要因は、
現場のスタッフさんにあることは少なく、
大半の場合、経営陣にあるような気がします。
とにかく指示が細かすぎる。
現場の社員さんが自主的に動いたことでも、
自分の感性と異なると、全てやり直させる。
こういうトップの下で働いていると、
「どうせ自分で考えても、全てやり直しさせられるから、
トップの指示を待とう」
と現場の方たちが考えるのは当然なのです。
一方、現場にスピード力がある組織のトップは、
組織に対して出す指示が全く異なります。
「東に進め!」
というような、シンプルで分かりやすい指示で、
細かな実務は現場のリーダーに任せます。
誰に任せるのか、という決断がメチャ速く、
任せるリーダーと向かう方向性だけ明確にし、
あとの細かなことはリーダーに任せるのです。
事細かな指示を出すと、
リーダーがやりにくくなることを知っているからです。
組織のスピードがあるか無いかは、
トップの人間としての器の大きさ、
それから現場で仕事をするスタッフさんの気持ちを
トップ自身が理解できているか、それ次第なのです。
それを社員さんのせいにしてはいけないのです。