鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3706回】 組織のスピードを上げるには

2021年02月21日 | 住宅コンサルタントとして

組織として決定したことを実行に移す際、

スピードがメチャ速い組織が勝つ時代です。

 

そういう組織に共通しているのは、

スタッフさん一人ひとりの自主性が強く、

自分で考えて行動できるということ。

 

一方、指示待ちのスタッフさんが多い組織は、

どうしても行動のスピードが遅くなります。

 

ただ、指示待ちのスタッフさんが多くなる要因は、

現場のスタッフさんにあることは少なく、

大半の場合、経営陣にあるような気がします。

 

とにかく指示が細かすぎる。

 

現場の社員さんが自主的に動いたことでも、

自分の感性と異なると、全てやり直させる。

 

こういうトップの下で働いていると、

 

「どうせ自分で考えても、全てやり直しさせられるから、

トップの指示を待とう」

 

と現場の方たちが考えるのは当然なのです。

 

一方、現場にスピード力がある組織のトップは、

組織に対して出す指示が全く異なります。

 

「東に進め!」

 

というような、シンプルで分かりやすい指示で、

細かな実務は現場のリーダーに任せます。

 

誰に任せるのか、という決断がメチャ速く、

任せるリーダーと向かう方向性だけ明確にし、

あとの細かなことはリーダーに任せるのです。

 

事細かな指示を出すと、

リーダーがやりにくくなることを知っているからです。

 

組織のスピードがあるか無いかは、

トップの人間としての器の大きさ、

それから現場で仕事をするスタッフさんの気持ちを

トップ自身が理解できているか、それ次第なのです。

 

それを社員さんのせいにしてはいけないのです。


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