鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2025回】 仕入先に思いやりの無い住宅会社は、成長しない

2016年07月16日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界はまだまだ遅れています。

本当に素晴らしい家づくりを目指している会社もあれば、
全く勉強せず、努力もしないで志が無い会社もあります。

そしてお客様や仕入先、働いてくれているスタッフさんのことをとても大切に考え、
ありとあらゆる部分に愛がある住宅会社もあれば、
根本的に愛が足りない会社も存在します。

個人的に思うのは、愛が足りない住宅会社は、やはり商売が順調にいかない、ということです。


私、もともとは住宅会社さんにサッシやキッチンを販売するメーカーにいたのでよく分かるのですが、
未だに自分を何様だと思っているのか、よくわからない住宅会社、およびスタッフが存在します。

「俺たちが仕事を受注しないと、協力業者であるあなたたちに仕事がいかないんだから、
俺たちの要望に対応するのが当たり前だろ!」

「俺たちは土日も出て仕事をしているのに、メーカーや協力業者は土日、休んでいる。
土日も電話に出たり、こちらの要望に対応しろよ!」

「今すぐ事務所に来て、今日中に見積をつくれ!
それが出来ないとおたく以外から商品を購入するよ!」

などなど、もう言っていることがメチャメチャで、
仕入先を奴隷のように思っている奴がまだまだ居るのです。

ホント、自分たちを何様だと思っているのでしょう?


また、住宅にはキッチンならば食洗機やガスコンロ、給湯器やエアコン、換気システムなど、
さまざまな機器類が使われていますが、
それらの機器説明を仕入先さんやメーカーさんにさせることを
何とも思っていない住宅会社も存在します。

基本的に住宅会社は土日も出勤という会社が多いですが、
メーカーさんや協力業者さんは土日はお休みです。

そのお休みの日に出勤してもらうことを当たり前だと思っていたりします。

自分たちが機器類のことをしっかりと勉強すればいいだけなのに、
そういうことを一切せず、仕入先さんの担当者がするのが当たり前だと思っている。

自分たちのために、休日も現場に来て仕事するのが当たり前。
そもそも、俺たちが仕事を受注しているから、仕入先のあなたにも仕事が行くんでしょ、
というような感覚でいる訳です。

もうすべて自分たちが基準なのです。
仕入先さんやメーカーさんを大切にしようという愛が足りないというか、全く無いのです。

例えば、最新の機器を採用したお客様に対し、
お引渡し時に自分たちだと十分説明できない可能性があるから、
最初の1~2件はご足労してもらって、その中で自分たちは覚えるます、
ということであれば、仕入先さんやメーカーさんは喜んで対応されるでしょう。

でも何十件も毎回、土日に協力業者さんに出てもらって機器説明をさせることを
申し訳ないとか、各自いろんな都合があるよな、というような愛や配慮が全く無い。

これを異常と思わない神経の人が、業界内にまだまだ多いのです。


ちなみに、多くのお客様が来場される会社は、
例えば機器説明を自分たちでするのが当たり前だと思っていたり、
更には仮に仕入先さんやメーカーさんに依頼する際も
なるだけお引渡しを平日におこなったりと、本当にこうした些細なところにまで愛があるのです。


一流の会社は、お客様も従業員さんも仕入先さんも大切にします。
一流の会社は、お客様にも従業員さんにも、そして仕入先さんにも愛があります。

愛が足りない会社は、いつしか誰からも応援されなくなるのです。

皆さんの会社に、愛はありますか?
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【2024回】 抜群の実績

2016年07月15日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は新築事業に参入し、3年が経過したクライアント様にお伺いしておりました。

3年前から準備をされ、実質、モデルハウスがオープンしてもうすぐ2年となります。

準備中の1期目は売上なし、
そしてオープンした2期目はモデルハウスオープンから決算まで8か月しかなったので
受注こそあれ、お引渡しの棟数も少なかったのです。

実質的に1年をまともに経過したのがこの3期目の決算でした。

で結論はというと、売上高経常利益率は12.2%、出ておりました。

通常、住宅会社で言うと、売上高に対して経常利益が5%出ていれば優秀で
10%出ていれば文句なしの経営だと思いますが、
新築事業をゼロから立ち上げて、丸々まともに経営した1年目の決算で
驚異の売上高経常利益率12.2%、という素晴らしい結果に・・・。

もう本当に感動しました。

ご夫婦2人で、本当に命がけで仕事に向き合っておられているのを目の当たりにしてきましたので、
その努力が報われたのが、メチャメチャ嬉しかったです。

また、ゼロから立ち上げられたので、当然分からない点が多々ありました。
その際に先輩のクライアント様が本当に親身になって相談に対応して下さったことも、
私が知っている以上にあったようです。

各クライアント様も当然ながらお忙しいのですが、
仲間のためにお時間を割いて、真剣に相談に乗って下さり、対応して下さいました。

この各クライアント様の人間力の高さに、本当に頭が下がります。

なんてすばらしいコミュニティなんだ、と思います。

また、このクライアント様のところに、
最近、弊社とのお付き合いがスタートしたクライアント様も何度かおじゃまされていて
いろんなことを教えて下さっているようです。

これも、本当にありがたいことです。

先輩のクライアント様が後輩のクライアント様に惜しげも無く
自分たちの取組んでいる事例や構築したノウハウを伝えていく。

こうしたことが、各クライアント様、自然に出来ているのです。

こうした方々と一緒に仕事をさせていただけることに、
もう本当に感謝の気持ちしかないですね・・・。

なんて恵まれているんだろう・・・。
本当に、本当にありがたいです。

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【2023回】 ちょっとスピリチュアルな話・・・

2016年07月14日 | 住宅コンサルタントとして
常識では理解できない、見えない力って、個人的に信じています。

善行を行えば、それは必ず自分に返ってきますし、
正しいことをおこなわなければ、それも自分に返ってくると個人的に思っています。

ここ最近、いろんなクライアント様から
ちょっと見えない力があるのではないか、という事例を教えていただきました。

ご夫婦で住宅事業を立ち上げた、あるクライアント様では、
広告も全く打っておりませんが、先々週の土日で新規のお客様が8組来場されたそうです。

そして先週の日曜日は4組のご新規のお客様が来場された。

何もしていないのに、新規で12組のお客様が来場されたのです。

これって、住宅会社にとってはすごいことなのですが、
先週の土曜日のみ、1組も来場されませんでした。

というのは、土曜日に夫婦で大ゲンカをされたから・・・。

以前もそこそこご夫婦で小競り合いをされていたそうですが、
やはりその時も来場は少なかったそうです。

しかしながら、夫婦仲が良くなるするのと比例して、来場数が増えたそうです。

また別のクライアント様では、昨年、来場が非常に少なかったのですが、
今期はそれなりに来場があるとのこと。

前期と今期、何も変えていないそうですが、
唯一の違いは、一昨年はモデルハウスにツバメの巣をつくらせなかったそうなのですが、
今年、ツバメが巣をつくることを受け入れたそうです。

ツバメの巣が出来た途端に、来場が順調になった、とのこと。


いずれの事例も、ちょっと不思議ではありますが、これを信じるかどうかは、皆さん次第です。

スタッフさん同士、それから経営陣とスタッフさんが一体化出来ていて雰囲気が良い会社は、
お客様を惹きつける何かがあるということだと個人的に思います

ということは、良い雰囲気をどうつくっていくのかも、経営者の役割なのです。

皆さんの会社、空気は良いですか?
スタッフさん同士、また経営者とスタッフさんは同じ方向を向いていますか?

一体感はありますか?
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【2022回】 矛盾と向き合い、乗り越える

2016年07月13日 | 住宅コンサルタントとして
ビジネスに真剣に取り組むと、どうしても矛盾と向き合わざるを得なくなります。

ビジネスの目的は社会への貢献が挙げられます。

良い商品をよりお求めやすい金額で市場に供給していくことが社会への貢献ですから、
当然ながら、コストダウンを図らなくてはなりません。

しかしながら、品質を高める続けなくては、必要とされなくなります。

品質を高めるためには、コストがかかります。
また商品開発にも投資が必要です。

より良いものをつくるためには、コストがかかる。
でもお求めやすい価格を追求しなければ、社会に貢献できない。

コストダウンと品質向上。
これらは一見、矛盾しています。

でもこの矛盾を乗り越えなくては、進化はない訳です。

「コストを下げろ、というのであれば、品質が下がることを了承してもらわないと・・・」
「品質を上げろ、というのであれば、コストが上がることを了承してもらわないと・・・」

という現場の声に理解を示しつつ、その矛盾を乗り越えなくては、企業の進化はありません。

経営に関しても然りです。

お客様満足度を高めるためには、お客様に対し、手厚くフォローをしなければなりません。

コミュニケーション一つ、来場時の接客一つ、丁寧にしなくては、満足していただけませんし、
「この会社、このスタッフに頼んで良かった」と思ってもらえません。

しかしながら、経営を維持しようと思えば、当然ながら利益を出し続けなくてはなりません。

利益を出すためには、
当然ながらある一定数のお客様から契約をいただかなくてはならないのです。

ある一定数のお客様を対応すると、どうしても時間が必要。
となると、手厚くお客様をフォローすることが難しくなります。

お客様満足度を高めることが重要か?
より多くのお客様からご依頼をいただけるよう、数を求めることが重要か?

そんなの、どっちも重要に決まっています。

お客様満足度を下げることなく、より多くのお客様に対応するためにどうするか・・・?

一見、矛盾するその問題に真剣に向き合い、乗り越えるからこそ、
人は成長し、進化できるのです。

ビジネスを極論で考えてはいけません。

Aを重視するのであれば、Bを捨てる。
Bを実現するには、Aをあきらめる。

それでは進化成長しないのです。

矛盾と向き合い、乗り越えていきましょう!
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【2021回】 中小企業の使命

2016年07月12日 | 住宅コンサルタントとして
経済に関して、日本のメディアから得られる情報の80%以上は大企業のものです。

しかしながら、日本における中小企業の割合は99%以上。

中小企業の使命、役割について、真剣に考えた上で経営している経営者は
一体、どれくらいおられるのでしょう?

そもそも、経営者として経営をおこなっていく上で、
自身の経営哲学を確立せずに経営している経営者も多いのかもしれません。

今、経営している経営者。
それから間もなく代替わりして経営者になる方。

経営の目的、中小企業の役割を自分なりに考えて日々、経営に向き合っていく。
そんな中小企業が増えていくと、日本はもっと良くなると個人的に思っています。

そもそも、大企業は利益の追求を第一に考えがちです。
だから製造拠点、販売拠点を変えていくのです。

もちろん、日本経済を引っ張っていったり、利益を出して税金を納めたりして
しっかりと国に貢献してくれています。

しかしながら、地域の工場の縮小や閉鎖をスピーディーに決めたりします。
もちろん、解雇ではなく近くの拠点への異動を命じられたりする訳ですが、
その地に住み続けなければならない社員さんも多々、おられる訳で、
実質は「辞めて下さい」と言っているものです。

これとは逆に中小企業は、簡単に拠点を変えられません。

その地で経営し続けなくてはならない宿命を背負っています。

その地で商売をやり続け、その地の人を雇用し、
お給料を支払って地域の経済の活性をを担う。

地域の人たちの働く場をつくる。

そして良い商品、良いサービスを地域に提供し、地域の方々の暮らしをより便利にしていく。

最終的に利益を出して納税し、
地域のインフラ整備や街の美化などにそれらのお金が使われ、
地域社会がよりよくなっていく。

地元密着の中小企業が頑張ることで、日本の各地が活性化されるのです。


地域を良くし、地域で暮らす人たちに貢献するために、
しっかりと収益を出せる経営をしていくことこそ、中小企業の目指すべき道だと思っています。

そしてそれらを実現するためのサポートが、私自身の目的でもあるのです。

そのために、やらなくてはならないことをコツコツと取り組んでいこうと思っています。
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【2020回】 ビジネスパートナー様 大募集

2016年07月11日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は朝一番の飛行機で伊丹空港に帰り、
空港内の喫茶店(カフェと言う雰囲気ではない)で
ビジネスパートナーさん2名と打合せをしておりました。

ある分野に関して、
ちょっと組んでお仕事をしたいと思える方がなかなか居なかったのですが、
ある方のご縁でそのジャンルのスペシャリストの方と知り合うことができて、
これからいろいろと仕事を一緒にさせていただくことになるでしょう。

またまたクライアント様にご提案できるジャンルが広がります。

そもそもクライアント様と最初にお付き合いするきっかけとなったのは、
「業績を高めたいので、力を貸して欲しい」ということが大半ですが、

「これからの時代を勝ち抜くために、
どんなことに取り組めば良いか、アドバイスをお願いしたい」

という内容の依頼もあります。

その後、商品開発、モデルハウスやショールームの企画、コストダウン、
現場監督の育成、CMや動画制作、相続対策や事業継承など、
さまざまな分野のご相談を頂戴するようになり、それらに対応していかなくてはなりません。

ただ、私はマーケティングとセールス、商品開発が専門で
それ以外はとても自分一人でなんて対応することができません。

スペシャリストの方のお力を借りなければならないのです。

ということでこれからの時代、
絶対に強化していかなくてはならない分野がまだまだ出てきそうなので、
下記のジャンルで一緒に組んでいただけるスペシャリストを大募集中です。


面白い商材(断熱材、換気、冷暖房、フロア、建具、サッシ、住設、タイルなど)を
扱っておられるメーカーさん、商社さん。
相続(節税)に関するスペシャリスト。
デザイナーさん、インテリアコーディネーターさん、設計士さん。
住宅業界における業務システムを扱っているメーカーさん、代理店さん。
プレゼンテーション用ソフトを扱っておられるメーカーさん、代理店さん。

一度、話を聞いてよ、と思っていただける方は、
お気軽に弊社HPからご連絡下さいませ。

業界を良くしていくために、ぜひぜひお力を貸して下さいませ。
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【2019回】 経営者がやらなくてはならないこと

2016年07月10日 | 住宅コンサルタントとして
コンサルタントになって11年。
気が付けば40代半ば。

いつの間にか、クライアント様の経営者は自分と同世代、もしくは年下の方が大半となり、
スタッフさんだと8割以上の方が自分より圧倒的に若い状態です。

最近の自分のスタンスは、クライアント様のスタッフさんに対しては、
とにかく人生をうまく乗り越えていっていただきたいなぁ、という気持ちが強くて、
小姑のようなアドバイス、小言が多いような気がします(汗)。

で、経営者の方に対してもいつの間にか、
経営者が日々、やらなくてはならないこと、意識しなくてはならないことなどを
かなり偉そうに言ってしまっているかもしれません。

歳を取りましたなぁ・・・。
後、年齢と共に謙虚さを忘れないように生きていかないと・・・。

さて、若手経営者の方にいつも申し上げるのが、
経営者の仕事とは、経営であるということ。

営業や設計、積算など、実務が経営者の仕事ではないのです。

では経営とは何か?

中小工務店における経営とは、家の品質を上げ、工期を短縮し、原価を下げること。
そして会社のブランドイメージを高め、より多くの方に良いイメージを持ってもらうこと。
優秀なスタッフを採用し、育成し、一人前のスタッフを多数生み出すこと。
お客様の問題点を把握し、その問題点を自社の強みで持って解決し、
家づくりをより多くのお客様から託してもらえるようになること。
お引渡し後のアフターの対応や、お客様とのつながりを深めていくこと。

こうしたことを目指し、それらを実現するためのしくみをつくりあげることなのです。

そして常にそれらのレベルを高めていく。

経営者の仕事は決定とも言われますが、
決定したことが実行に移される組織をつくっておかなければなりません。

そのためにも、まずはこうしたことから始めなくてはなならないのです。

実務だけをして、経営をしていない会社が多い中、
地に足をつけて、しっかりと経営して参りましょう。
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【2018回】 自分の考えや意思を主張する

2016年07月09日 | 住宅コンサルタントとして
日本全国、あちこちお伺いしている中で、
地域性ってあるよなぁ、と感じます。

深いご縁を頂戴しているある県。

もう個人的に大好きで、ここに住んでも良いと思ってしまうくらい愛着があります。

皆さん本当に優しくて、純粋。
おそらく道でお腹を押さえて倒れていれば、助けてくれる人続出でしょう(笑)。

でも純粋で優しい分、自分たちの意見を主張することが苦手な方が多く、
商売ではかなり損をされているなぁ、と思ってしまうのです。

この地域の方が大好きだからこそ、もっとビジネスで成果を出してもらって、
たくさん稼いで良い暮らしをしてもらいたいなぁ、といつも思っています。

だからコンサルティングの間、ついつい熱が入ってしまい、
本当に大きな声で感情移入しまくりでいろんなことを伝えてしまうのです。

しかしながら、私が伝えたことが意味が理解できていなくても、

「分からない」

と言えない、人に気を遣ってしまうスタッフさんが多いんですね・・・。

もちろん、私はそんなことは分かっていますので、
繰り返し噛み砕いて説明させていただくのですが、
もっと正直に本音でガンガン来て欲しいのです。

そして世の中のことや商売の本質を理解してもらって、
皆さん、仕事でもプライベートでも充実した人生を送ってもらいたいなぁ、と本気で思っています。

遠慮は不要です。

何より、私が全く遠慮、してませんから(笑)!

私にできることは、何だってさせていただきます。

皆で成長し、レベルを上げてお客様に満足していただける家づくりをおこなっていきましょう!
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【2017回】 大企業病

2016年07月08日 | 住宅コンサルタントとして
リーダーやスタッフが協調性や和を大切にする空気を有していないと
組織は滅ぶようになっています。

もともと住宅業界は分業制などを採用していなくて、
スタッフがお客様を見つけてきて、自分で設計し、積算し、
そして契約後に現場を管理していたのです。

そうするとお客様の懐に入って契約を頂ける人に業務が殺到し、
その人が次々と新しいお客様を発掘できない。
だから営業に専念させてあげて、
代わりに図面制作や現場管理を他の人がやった方が生産性が上がる、
ということで設計部や工事部が出来た訳です。

本来は設計部や工事部というのは、営業さんをフォローし、
営業がより多くのお客様から契約をいただける環境をつくることが目的で
出来た部署なのです。

そして営業部はそれら後工程の部署に感謝をし、
あなたたちのおかげで自分たちは営業に専念できている、ということを感謝し、
日々仕事に向き合わなくてはならないはずです。

しかしながら、営業は

「ウチの設計、センス無いよね・・・」
「ウチの監督、安心して任せられない・・・」

と文句を言うようになったり、設計は

「こんなに仕事、取られてもウチら、完全にキャパオーバーです・・・」
「もう仕事、要らない」

というような気持ちを持ったりするようになるのです・・・。


より多くのお客様からご注文をいただき、
デザインも性能も施工品質も高い家を建ててお引渡しをし、
お客様に喜んでいただくという、最も大切なことを忘れ、
自部署の都合を最優先に考え、お客様のことを第一に考えなくなってしまう。

これが大企業病なのです。

特に住宅業界は、小さな大企業病の会社が結構多いのです。

これを防ぐためにも、リーダーやスタッフの皆さんは、
そもそも組織とは大きくなれば
自分たちの組織の都合を最優先に考えるようになる危険性を有している、
ということを最初から知っておくと良いでしょう。

大企業病にかかった企業は意思決定が遅くなりがち。
更には決定したことを実行するのがもっと遅くなりがち。

お客様には自分たちの会社の都合など、関係ありません。

お客様のために何ができるのか?
そもそも自部署は何のために存在するのか?

リーダーはそういうことを理解して、部下を指導しなくてはならないのです。
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【2016回】 なぜ1回でプランが決まるのか?

2016年07月07日 | 住宅コンサルタントとして
契約までに何回もプランを作成したり変更したりしている住宅営業マンがいます。

毎日、物凄く忙しそうなのですが、その割に契約棟数は少なかったりします。

このお仕事を11年させていただく中で、
数名の本当に優秀な営業マンと知り合うことができました。

彼らに共通しているのは、何か?

皆さん、とにかく商談時にお客様とトークが盛り上がっていますし、
ファッションセンスも高いですし、イケメンでもありますが、
何より、皆さんに共通するのは、大抵プランは1回で決まるのです。

どの営業マンも年間20棟前後~30棟近く契約されているのですが、
これは見事に皆さんに共通するのですね。

ではなぜ、プラン提案が1回で決まるのか?

結論から言うと、プランそのものの価値をお客様が分かっているのか、というと、
そういう訳では無いんです。

そして建築のプロから見ると、彼らのプランが本当に採光面、通風面、
それから1階と2階の壁の乗り具合が良いとかで見たら、
決してパーフェクトで無いことも多いのです。

センスある経験豊富な一級建築士の方が良いプランを描けるでしょう。

でも、お客様が選ぶのは、トップ営業マンなのです。

プランが1回で決まるその最大のポイントは、
お客様がそこでどういう暮らしができるのか、とか、
今の困っていることや将来困るであろうことへの対策が練りこまれているとか、
とにかくお客様に対し、愛があるんです。

「そんな部分まで、この人は私たちのこと、考えてくれているんだ・・・」

とお客様が感動し、もうこの人に任せたいと思うのです。

このポイントについて、各クライアント様にお伝えしていければ、と思っています。
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【2015回】 モチベーションを上げる企画

2016年07月06日 | 住宅コンサルタントとして
我が家では基本的にゴールデンウィークや夏休みの予定を
1年前から立てています。

その理由は、海外の航空券が330日前から購入できるからなのですが、
とにかく直前でバタバタするのが嫌いなので、
何事も前もって手配をしたいのです。

今年のゴールデンウィークはスペインのバルセロナとサンセバスチャンに行きましたが、
お盆はニューヨークに行きます。

そう、今年は大好きなイタリアには行かないのです。

そこで来年はイタリアを外すわけにはいきません。

これまでヴェネツィアには何度も行きましたし、
ミラノ、フィレンツェ、ローマ、ポンペイ、ナポリにも行きました。
(ナポリだけは怖かった・・・)

2017年のゴールデンウィークは、それらの都市以外に行きたいと思っていました。

ただ、このゴールデンウィークの時期は、テニスのマドリードオープンが重なることもあり、
家内は絶対にマドリードで錦織君を応援したい、と言ってますので、
バルセロナと飛行機でのアクセスが良い先にしようと・・・。

そこで今回はピエモンテ州のトリノ(ユベントスの本拠地です)とマドリード、
という形で予定を組みました。

エアラインもどこにしようかと迷ったのですが、
同じルートでANAとJALを比較すると、何と2名で40万円以上、違いがあったのです。

ANA、高すぎやねん!!!

という訳で、2017年のゴールデンウィークはJAL便を使って、
イタリア、スペインを満喫する予定。

トリノと言えば、トリュフやワイン、そしてお肉料理も楽しめそう!
(←食べることばっかり楽しみにしている)

後、イタリアの街では何と言っても服、靴を買いまくる!!!

そしてスペインも結構お洒落でイタリアよりもお値打ちな革製品などあるので、
マドリードでのお買い物も楽しみです!

今から約10か月後、イタリア、スペインに行けるよう、
真剣に仕事に向き合います。

楽しい企画をちょっと先に立てることで、頑張ろうと個人的に思えるタイプなので、
また9月には、2017年のお盆の予定も立てようと思っています。

皆さんは、自身のモチベーションを高める際、どんな企画を立てますか?
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【2014回】 チャンスをモノにする

2016年07月05日 | 住宅コンサルタントとして
経営とは不思議なもので、
日々、コツコツと努力をしていてもなかなか成果につながりませんが、
ある日、突然成果につながり、順調に推移する時が来ます。

ようやくこれまでの苦労が報われた・・・。
やっとこれから順調に推移していくことだろう・・・。

結果が出るのは、誰にとっても嬉しいもの。
しかしながら、結果が出るということは、
当然ながら受注後の業務量が劇的に増え、
組織内も個人も忙しくなるのです。

これまで受注が少なかったから、いろんなことを考えたりつくったりすることが可能だった。
新規のお客様へのアプローチや仕掛けもできた。
しかしながら、受注後の業務でそういう時間が激減するのですね。

こういう局面になったとき、2通りの考え方に分かれます。

1つは今の受注をとにかくこなすこと。
他の業務はストップし、受注をこなすことでいっぱいいっぱいになり、
次の対策を打てないんですね。

もう1つは、受注をこなしながら、これまでと全く同じ取り組みを継続すること。
新規のお客様へのアプローチも黙々とおこなったりします。
時間が無いとか、忙しいとか言い訳をせず、
とにかくこのチャンスを掴まなければ、また元の状態に戻ってしまうという危機感を
組織全体で持っていたりします。

この場合、当然ながら後者の方が間違いなく成長していく訳です。

一時的に受注が一気に来て、急に忙しくなったこのチャンスを絶対に逃してはいけません。

この時、1か月や2か月、休みを取れなくとも、歯を食いしばって乗り越えるべきなのです。

基盤ゼロから今の好業績企業をつくった創業者などは、
皆、このプロセスを踏んでいます。

このチャンスを掴めるか逃すかで、自社の将来が決まるのです。

チャンスを逃さないようにしたいですね。
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【2013回】 経営者であれば、誰もが通る道

2016年07月04日 | 住宅コンサルタントとして
今、ご縁を頂戴しているクライアント様の中で、
社員さんの定着率が圧倒的に高く、
しかも社員さんの人間力や能力のアップにも積極的に取り組まれているクライアント様がいます。

ライバルのレベルも上がってきていますから、これからの時代、
1組のお客様を巡って非常にハイレベルな競争が繰り広げられる訳ですが、
全く持って心配が無いくらい、あらゆる面でレベルが高い。

もうこの会社で家づくりをされるお客様は本当に幸せだなぁ、と思います。
そして経営者として本当に素晴らしい会社をおつくりになられたなぁ、と
個人的に心の底から思っています。


しかしながら、社長が若かりし頃は、
スタッフさんの定着などで本当に苦労された、ということを教えていただきました。

優秀な人から辞めていく。
年月をかけて育ってもらったスタッフさんも、一人前になったら辞めていく。

もう本当につらい経験をされたそうです。

この経験から、どうすれば社員さんが自社で長く働きたいと思うのか、
その一点を考え、学ばれ、そうなるように改革を続けてこられたそうです。


経営者は本当に孤独な仕事。

社員さんどころか、幹部・役員の方ですら、経営者の本心を理解できていなかったりもします。
(でも自分や自分の一族の私利私欲しか考えない、最低な経営者もまだまだ居たりしますが・・・)

自ら頑張り、社員さんのことを思っても裏切られることはしょっちゅう。

でも中小企業の経営者であれば、誰もが通る道なのかもしれません。

そんな経験が経営者の器を大きくし、人として魅力的な深い人間にしてくれるのでしょう。

私自身、未熟ですが、少しでもこうした経営者の方のお役に立てるよう、
日々研鑽を重ねていき、学び続けたいと思います。
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【2012回】 ルール・約束を上司がまず守らなければ・・・

2016年07月03日 | 住宅コンサルタントとして
アルバイトも含め、これまでいろんなところで働かせていただきましたが、
思い起こせば、最も最悪だったのは、
大学入学前から一年生の夏休みまで働いていた職場でした。

その会社は大阪の清掃会社だったのです。
社長さんとその息子さんは、人間的に素敵でお仕事も真面目だったのです。

しかしながら、社長の弟さん、それから社長の息子さんの友人の2名が強烈でした。

その2名に共通しているのが、まずは真面目に働かない。

朝、平気で遅れてくる。

もうこれには本当にテンションが下がりました。

自分は時間にルーズで、時間を守れていない人に
いろいろと注意をされたり指摘をされても、正直素直に耳を貸す気にはなれないのです。

また社長の弟さんはもう本当に公私混同がひどくて、
アルバイトで入ってきた若い女性を手当たり次第に口説くという、
それはすごい人でした。

勤務時間中に若い女性と二人でどこかに行ってしまって連絡がつかないこともしょっちゅうでした。
仕事を真面目にせず、手を止めて女性とずっとしゃべっていることが当たり前。
それでいて、男性スタッフや年配の女性の仕事が遅いと目くじら立ててキレる。

時間を守らない。
真面目に働くとか、公私混同をしてはいけないというような常識を守れない。

そのアルバイト先は、ただただ時給が高かったので働いていましたが、
やはり続けることは無理でした。


この嫌な経験があったからこそ、自分自身は時間を守ろうと思いました。
また、職場で女性だからということでかなり甘く接するキモイおっさんが
周囲の空気を悪くしたり、スタッフさんのやる気を下げることも理解できたので、
男女の差なく、接することを意識しました。

その後もいくつかのアルバイトをさせていただきました。

学生時代のアルバイト先のテニスクラブに、短大卒業後に入ってきた女性コーチ。
その女性コーチに、周囲の男性コーチは甘すぎて、
その姿勢にイライラして、私だけ厳しく接していたのですが、
そのおかげでその女性コーチから物凄く嫌われていました。

その女性コーチが今の奥さんだったりします(笑)。


振り返ってみると、若い頃の嫌な経験って、結構重要ですよね?

そこから学ぶこと、気づくことって大きいです。

上司の人がまずは襟を正して、時間と約束を守る。
えこひいきしない。

もう本当に常識中の常識ですが、結構守れていない人って多いような気がします。

皆さんは大丈夫ですか?
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【2011回】 良い社風をつくるためには・・・

2016年07月02日 | 住宅コンサルタントとして
少数精鋭の組織は、個々の能力の和がそのまま会社の能力となります。

しかしながら業績が上がり、スタッフの数が増えていくと、
少数精鋭でやっていた時とは全く異なる問題が組織内で発生することがあります。

結果、個々の能力の和よりも会社の能力の方が大幅に下がってしまうようになったりします。

組織の中で発生する問題をまとめると、次のような感じになります。

派閥ができる。
社内の人間関係がギスギスしてくる。
自部署の都合を最優先に考えるようになる。
お客様を「自分たちにとって大切なお客様」と感じなくなっていく。
会社の戦略やルールを自分個人の都合の良いように考えるスタッフが出てくる。
組織に一体感が無くなり、「自分の仕事だけやっておけばいいや・・・」という意識の人間が多くなる。

などなど。

一人ひとりの人間性は悪くなくとも、人が集まって集団ができると、
一体感を保ったり、トップの決断を最先端の現場で頑張ってくれているスタッフさんに伝えるには
組織運営に関して手を打っていかなくてはならないのです。
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