鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2390回】 規律を守れない組織の源

2017年07月16日 | 住宅コンサルタントとして
決めたことをやりきれない組織があります。

挨拶を徹底しよう。
掃除を徹底しよう。
ロープレを毎週、必ずおこなおう。
SNSやブログの発信をこの頻度でおこなおう。
ルールを守ろう。
お客様を好き嫌いで判断しないようにしよう。

などなど、正しいことを決めるのですが、決めたことが守られない。

なぜこういう事態になるのかというと、その組織の上層部に原因があるのです。

口で言うだけで行動が伴わない。
そもそも言っていること、やっていることに一貫性が無い。

上司も人間ですから、完璧になることは当然、難しいのですが、
ただ言行一致でなければ、そして一貫性がなければ、
スタッフさんから信じてもらえなくなります。

人間関係で基本的に大切なのは、信用を積み重ねていくこと。

言ったことを守る。
もしくは結果、守れなくとも守ろうと努力する。
その姿勢を積み重ねることで信用される。

これは上下関係なく、人間関係の本質的な部分です。

親子の関係でも同じで、

「ウチの子、勉強全然しないんですよ」

と悩んでいる親の中で、結構な比率の方が、
親自身が学ぶ姿勢を子どもさんに見せていなかったりします。

掃除しなさい、綺麗に片付けなさい、という親ができていない。
これでは、子どもに信用される訳がないですよね。


決めたことをやり切ることを、規律と言います。

規律がある組織。
規律がある家族。

そうなるために、上に立つ人間が言行一致であることが不可欠なのです。
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【第2389回】 壁にぶち当たる時

2017年07月15日 | 住宅コンサルタントとして
やっていることは何も変えていない。

仕事に対するスタンスも、量も、質も、以前となんら、変わっていない。

でも、例えば成果が以前のように出ない。
スタッフの採用ができなかったり、スタッフが辞めていく・・・。

こういうこと、どんな企業にも、どんなビジネスパーソンにもあると思います。

要するに、壁にぶち当たっている、ということです。

この壁にぶち当たる、という機会は、
言ってみれば神様からのボーナスというか、変わりなさいというサインなのです。
危機的状況を回避するために、ちょっとずつ、小出しで気づく機会を与えてもらっているのです。

だからこういう時は、意識的に何かを変えていく。
新しいことにチャレンジする。

そしてなぜ壁にぶちあたっているのかを同時に分析するのです。

新しい商品を開発する。
今までにやっていなかった、ポスティングを継続する。
初回接客のやり方を変える。
新しいツールを導入する。
言い訳をたくさんつくって、これまでさぼりがちだったロープレを徹底する。

ただ目の前の実務だけでも忙しい。
でもこういう時は一時的に負荷を上げてでもやり切らなくてはならないのです。

その結果、何故かこれまでなかなかぶち破れなかった壁が破れ、
一気に次のステージに行ってしまうことがあります。

といっても、いずれまた壁にぶち当たるのですが・・・。

壁にぶち当たるということは、次の飛躍のためには欠かせないこと。

ポジティブに、前向きに向き合っていきたいですね。
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【第2388回】 素晴らしき仲間

2017年07月14日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアで地元工務店様に集まっていただいての勉強会。

もう7年以上、続いています。

この勉強会に参加して下さっている工務店さんの大半の社長は皆、若く、
これからの住宅業界を支えていく年代です。

皆さん、勉強熱心で、素直で勉強好き。
そして人間性も高くて、私、お世辞抜きで

「こういう社長が経営する工務店さんに家づくりを託せるお客様は幸せだなぁ」

って思うのですね。

そのメンバーの1社の工務店さんが実際に建てた家の前まで、
クライアント様の社長に連れて行っていただいたんです。

その家の屋根の収まりが非常に美しく、どうやって収めているのかを質問したら、
メチャメチャ真剣に教えて下さるんですね、そこの社長自身が・・・。

更に他のメンバーの方たちも集まって、みんなで屋根の軒先の収め方の情報交換が始まったり、

「ちょっと弊社のクライアント様をお連れしますから、
かっこいい収まりの方法を教えて下さいよ~」

なんて厚かましいお願いをしたところ、ご快諾いただいたり・・・。


マジで皆さん、人として素敵過ぎますって!!!


個人的に大好きなメンバーです。

だから、毎回、こっちも本気でいろんなことをお伝えさせていただいております。


こういう、素晴らしい方たちと一緒に、良い家を広めていく仕事に就かせていただけている。
今のこの環境が、本当にありがたく、そして幸せでもあります。

仕事が楽しくてしょうがないんです。


素晴らしい仲間とのご縁に、感謝の気持ちでいっぱいなのであります。
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【第2387回】 上司が部下を指導している姿を見ると、その会社の本質が分かる

2017年07月13日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様のコンサルティング中の休憩時間に、
スタッフさんが上司に見積書や見学会のツールなどの書類をチェックしてもらっているシーンが
何度かありました。

コンサルティング中に私がした質問にお答えいただく際は、
かなり気を遣って下さっているでしょうから、素の部分はなかなか出にくい。

でも、休憩時間に上司と部下が話しているシーンは、結構素が出ると思うのです。

どれだけ親身になって、部下に向き合っているのか?
後工程の人のこと、お客様のことなど、
自分の仕事を後を受けてくれる方への気遣いや配慮の部分まで指導しているのか?
上司の言葉づかいや態度が、そもそも品があるか?

などなど、チェックをさせていただいておりました(←いやらしいですよね)。

そんな中、あるリーダーがこんな指導をしていました。

「見積をお客様が見たとき、一番知りたいこと、気になることって、この部分だと思う。
でも、お客様が知りたい部分が詳細になってなくて、
逆にあまり重要じゃない部分をこと細かく具体的になってるよね。
ここは変えた方が良いと思う」

見積書を見るお客様の立場に立っての指導に、
さすがだなぁ、と思っておりました。

お客様がいないところで、普段からお客様がこれを見たときにどう思うのか?
お客様がこの話を聞いた時にどう感じられるのか?
そういうところまで気を遣っているのかって、とても重要だと思うのです。

「こんなんやったら、客、納得せーへんやろ!」
「これだったら、客も納得するんじゃない?」

というような言葉を言っている会社、上司もいるかもしれませんが、
その言葉遣いや態度をお客様がリアルで見られた時、どう思われるでしょう?

お客様がいない普段の場面でも、「お客様」と敬意をはらい、
お客様への気遣いや配慮を欠かさず、更にはお客様への愛がある。

こういう日頃からの姿勢って、結局その会社の体質につながっていくと思うんですね。

また、若いうちって、お客様の立場で物事を見る、って苦手ですよね?

私自身もその昔、本当にお客様の気持ちが分からなくて、配慮が足りず、
よくブチ切れられたりしましたし、失敗も多々、してきました。

それがいろんな方の指導、アドバイスのおかげで、
またたくさんの本から学ばせていただいたおかげで、
少しずつお客様の立場で自分の仕事を見れるようになっていきました。

そうなると、少しずつお客様に選んでいただけるようになりますよね?


会社の本質を知る上で、上司が部下に指導をしているシーンを見るというのが、
とても効果的だということを学ばせていただきました。

皆さんの会社では、上司の部下の指導のシーンを
他社さんやお客様に堂々と見てもらえますか?
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【第2386回】 会わないことには始まらない・・・

2017年07月12日 | 住宅コンサルタントとして
モデルハウスや見学会にご来場いただいたお客様。

そのお客様への商談の進め方で理想的なのは、
次アポを取得し、連続した商談がはじまって、気が付けば契約していただいている、
ということです。

でも営業マンや会社、建物に圧倒的な魅力を感じられなかったお客様は、
当然ながら、「他社も見たい」という気持ちになるのです。

そういう感情を持ったお客様は、次アポを取得できません。

で、他の会社を回って、その会社の営業マンがイマイチだったら、また戻ってきてくれますし、
他の会社の営業マンがイケてたら、戻ってこなくなるのです。

自分の魅力や知識がイマイチの間は、次アポがスムーズに取得できません。

こういう時、資料を送ったり、次回の見学会のDMを送ったり、
LINEでお誘いしているだけで仕事をした気になっている営業マンがいます。

で、そういうレベルの営業マンが普通の資料DMを送付し、いくらお誘いしても、
お客様が来場してくれることはほぼ無いのです。

ここで伸びる営業マンはさまざまな工夫をしたり、
初回接客を変えながら、次につながるようにしていくのです。

しかしながら、伸びない営業マンは、ただ資料やDMを送ったり、
LINEでお誘いするだけで仕事をした気になっているのですね。

これじゃ、伸びる訳もないし、結果が変わる訳もない。


お客様と会わないことには、何も始まりません。

お客様と会うために、知恵を絞り、行動を変えていく。
場合によっては、自分の人格を変えていくのです。

お客様に会うために、皆さんはどんな工夫をどの程度、本気でおこなっていますか?
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【第2385回】 ブレイクの確信

2017年07月11日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様は、新築事業に参入して間もなく2年。

しかも立ち上げた当初、スタッフさんの中に新築事業経験者はゼロ名。

建材の営業をやっていた、社長のご子息と、
建設業界、住宅業界に携わったことが全くない、奥様。
(しかも事業立ち上げの際は、まだご結婚もされていなかった・・・)

その2名で、新築事業を立ち上げ、
確認申請業務や設計業務を依頼できる設計士さんを探し、
その設計士さんに施工してくれる職人さんを紹介していただき、
土地購入+モデルハウス建築をいきなりやっていただきました。

接客・営業のやり方、そもそもの建築知識、
そして受注後の業務の流れなどを全くご存知ではないので、
弊社の他のクライアント様のところで住み込みでお仕事をしていただき、
師弟関係を結んでいただく。

そんな状態からスタートした、このクライアント様。
ただ今、絶好調で、しかもこれから一気にブレイクしそうな予感。

というか、もう間違い無い手応えです。

8月末が決算でして、来期繰り越し確定分が10棟。
そして今月に申込みをいただけるのが、2棟。
更におそらく年内までに申し込みをいただけそうなのが、後4組。

更にこれからの見学会でまだまだ出会うお客様も多く、
ここから年内申込みをいただけるお客様も数組、出てくることでしょう。

現状、スタッフさんは3名。
来期から建材部門から1名異動するのですが、数か月は掛け持ちですので、
実質は3.6名換算になるかと思います。

このペースでいくと、来期の竣工棟数が16棟として、
一人あたりの棟数で4棟を楽々上回る感じなのです。

全くのゼロから参入して、2年でこの数字。
業界の方だと、これが如何にすごいことか、理解できますよね?

利益率もまずまずですから、売上高営業利益率は10%以上、出るかと思います。

私がこのクライアント様のブレイクを確信している理由は、
数か月前の課題が、必ずクリアできている、ということを毎回、目の当たりにしているからです。

結構、面倒くさい課題を出したりするのですが、
それに愚直に取り組んで下さり、数か月後、着実にクリアされているのです。

これってできそうなことですが、なかなかできないんですね。

特に過去、一時代を築き、成功体験がある経営者の場合、
どうしても自分の過去の経験をベースに判断しがちなので、
素直に外部の提案を受け入れる、ということが無理だったりします。

その点、ゼロから事業を立ち上げられた、素直な企業は、
本当に愚直に取り組んで下さるので、
市場のお客様が求めている形にすぐに変化適応できるのです。

だからすぐに成果が出る。


ということで、来期から次の一手、二手、三手と、手を打っていただくよう
ご提言をさせていただきました。

本当に将来が楽しみです。
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【第2384回】 なぜ今の仕事をしているのですか?

2017年07月10日 | 住宅コンサルタントとして
なぜあなたは、今の仕事をしているのですか?

今の仕事を通じて、何を提供したいのですか?

あなたに家づくりを依頼するメリットって何ですか?

これらの質問に、明確に、しかも簡潔に答えることができますか?


働く意義を見出せない人は残念だと個人的に思います。

そういう人は「食べていくため」とか、「暇だから」とかと言うのかもしれませんが、
自分が働く意味を他の方が聞いた時に、共感していただけるよう、
住宅業界で働く方は、自分がなぜ今の仕事をしているのかを語れなければなりません。

なぜなら、お客様は命を担保に家づくりを真剣に考えるからです。

軽いノリで家づくりの仕事に携わっている人から、買いたいと思う人はいないのです。


自分が働いている目的。
自分が仕事を通じて目指していること。
そして自分に家づくりを託してもらった場合のメリット。

これらを明確に伝えられるように、トークの型を磨いておきたいものですね。
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【第2383回】 地方都市には商売で成功するチャンスが転がっている

2017年07月09日 | 住宅コンサルタントとして
ちょっと安易かもしれませんが、
地方都市には商売で成功するチャンスが転がっているなぁ、と思っています。

商売は需要と供給のバランスで決まる。
だから地方都市で、お洒落でセンスがあるお店が全く無いエリアを見ると、
ここでこんな商売やったら、絶対に繁盛するなぁ、というアイデアが湧きまくってきます。

都会にいるとあまり分からないのですが、
日本全国、あちこち行くと、センスの良い家やセンスの良いお店が全く無いエリアが
多々、存在します。

そういう地域では、お洒落で居心地の良い空間で、
美味しい紅茶とスイーツをつまみながら、楽しい時間を過ごす、
なんてことが出来ない主婦が多々、存在するのです。


メッチャお洒落な八百屋さん。
クリーニング屋さん。
雑貨屋さん。
佃煮屋さん。
居酒屋さん。

センスの良い店舗で商売をやると、
品揃えと品質、値付けさえ間違えなければ、
都会よりもよっぽど成功しやすいよなぁ、と感じてしまいます。


私、住宅が大好きですし、
そもそも起業の時、住宅業界専門のコンサルティングしかしない、
と決めていますのでやりませんが、
体が2つか3つあったら、地方都市で商売したいなぁ、と思うことがあります。

素敵な空間でお茶を飲んだり、買い物をしたりする時間は、
人の心を満たしてくれます。
そこに素晴らしい接客が加わることで、更に満たされる。

そうした場がなくて困っている方がたくさんいる。
素敵な空間+接客+商品を提供することにより、
最終的に地域貢献につながると個人的に思っています。
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【2382回】 評価制度の重要性

2017年07月08日 | 住宅コンサルタントとして
社員さんが思うように働いてくれない、と悩んでいる経営者は結構多いような気がします。

例えばサッシ屋さんや建材屋さんの場合、
新規開拓のために、営業マンに新規・未取引先を訪問してもらいたくとも、
なかなか営業マンが新規先を訪問してくれない。

行きやすく、関係が出来ている既存先にばかり、訪問する。

住宅会社で言えば、とにかく利益を改善してもらいたい。
値引きをしてもらいたくない。

でも、営業マンが値引きばかりする。

口でどれだけ言っても改善されない、と悩んでいる経営者。

これを解決する一つの方法は、会社が思う通りの仕事をしてくれた社員さんが
評価され、より多くの給与・賞与をもらえるしくみをつくることです。

そのために、人事評価制度はとても重要ですし、
半期ごとに見直していかなくてはなりません。


私、最初に働かせていただいたメーカーで、
評価制度によって、働く意識が大きく変わることを経験しました。

当時は営業マンですから、売り上げ目標を達成することが当たり前で、
そのために日々、努力を積み重ねていました。

しかしながら、半期ごとに大きく評価のしくみが変わるのです。

例えば、会社の経営上の都合で利益率を改善したい場合、
売上達成率のウエイトよりも、粗利益率が高い方が評価されるようなことがあったのです。

売上目標3億円、利益率目標が18%だったとしましょう。

営業マンAは、売上が3億3000万、粗利益率が17%。
営業マンBは、売上が2億8000万、粗利益率が18.5%

一般的には、営業マンAの方が評価されるかと思いますが、
評価メジャーを変えることにより、営業マンBの方が高い評価となるようにすれば、
営業マンは、とにかく利益率にこだわって営業するようになるでしょう。

実際、以前の会社で売上よりもサッシ本数を重視するような評価メジャーになった際、
営業マン全員で必死でサッシを売るようになった、ということがありました。

社員さんに利益改善に頑張ってもらいたい。
社員さんに工期遵守と品質の向上に頑張ってもらいたい。

こういう時には評価の基準を変えるのが良いのです。

ある一定以上の組織になった時に、やはり評価制度は重要になってくるのです。
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【2381回】 人間の理解力を知れば、商談の精度は劇的に上がる

2017年07月07日 | 住宅コンサルタントとして
人によると思いますが、大抵の人は、一度に多くのことを言われても
その情報を理解・消化することは難しいですし、
何よりその情報を半日以上、覚えていることは、更に難しいです。

ゆえに自分が情報を伝える側に立った時に、
伝え方だけでなく、伝える量も非常に重要になってきます。

住宅をいつか建てようと、情報収集をしているお客様の場合、
1日に2~4社程度を回る訳です。
回った際に得られた情報を夜に整理して、
どの会社に具体的に相談するのかを決定することが多いです。

仮にお客様が自社を含む3社の住宅会社を回ったとしましょう。

自社以外の2社の接客したスタッフの感じが悪かったとしたら、
こちらが普通の対応さえしてれば、お客様はリターンしてくれることでしょう。

ただ今の時代、ひどい対応をする会社は少なくなってきています。
他社の接客も感じが悪く無かった場合、すなわち接客の感じの良さが同じ場合、
インパクトが強く、伝えたいことが明確で分かりやすい会社、
その会社の考え方に共感できた会社にお客様はリターンすることでしょう。

ですから初回接客時に、自分たちの会社の考え方やビジョンは何か?
自分と言う営業マンが担当した場合のメリットは何か?
そして自社の家の特徴は何か?

これらの情報の中で、
お客様の心に最も刺さるものを簡潔かつ具体的にお伝えすることが
非常に重要になってきていると感じます。

話が長い営業マン、何が言いたいかよく分からない営業マンは、
次アポは取得できたとしても、その先つながっていかないことが非常に多い。

お客様はいろんな会社のいろんな営業マンから、
シャワーのようにいろんな情報を浴びています。

そんなお客様が、どれくらいの情報量だったら理解し、吸収できるのか?
そこを押さえて初回接客をすれば、良いアポが取得できるようになるでしょう。

就職活動で学生の自己PRや応募の動機を聞きまくっている面接官は、
学生の同じような話にうんざりすることが多いと言いますが、
住宅会社を回っているお客様も同じでしょう。

初回接客時にもし一つだけお客様に伝えるとしたら、皆さんなら何を伝えますか?

鉄板の型をつくっておきたいものですね。
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【2380回】 失注に不思議の失注なし

2017年07月06日 | 住宅コンサルタントとして
人として魅力的。
知識も経験もある。

でも、ここ数カ月、契約を獲得できていない。

こういう営業マンがいたとしたら、「たまたま良いお客様と出会えてないから・・・」というような
根拠のない慰め方をしてはいけないと思います。

「勝ちに不思議の勝ちあり
負けに不思議の負けなし」

とは、野村克也監督の名言ですが、

「受注に不思議の受注あり
失注に不思議の失注なし」

だと個人的に思っています。

家づくりを検討されているお客様が、住宅会社を決定する上で最も重要なのは、
どう考えても営業マンなのですから・・・。


実力があるのに、受注ができていない営業マン。

その原因は大抵、下記のどれかに当てはまります。

・新規のお客様の接客をする時間を確保できていない
・性能や仕様、価格など、家の説明が中心で、お客様の困ったことを聞き出せていない
・自分を売り込めていない
・お客様の質問に対する回答が簡潔でない
(お客様の理解力を超えた回答や説明をするので、
結果、お客様は「あの人、何が言いたかったのか?」という感じになってしまう)
・主導権が完全にお客様に握られている

個人的に思うのは、人間性が高くてまじめな営業マンほど、
お客様の質問に一所懸命説明するのですが、あれもこれも話の中に詰め込んで、
結果、お客様にちゃんと伝わっていない、ということが、最ももったいないということ。

人間性が高い部下がいるリーダーこそ、
その指導力が問われると思います。

失注に不思議の失注なし。

皆さんはどう思いますか?
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【2379回】 生まれたばかりの我が子をこの会社で働かせたいと、社員さんに思われる会社

2017年07月05日 | 住宅コンサルタントとして
これからの時代、企業経営で最も大切なのは、社員さんの採用と育成です。

人を採用することが、今以上に難しくなっていくことは確実。

ゆえに企業経営者としては、
「こんな会社で働きたい」と外部の人から思われるような魅力的な会社をつくると共に
縁あって一緒に働くことになった社員さんが
ずっと働きたいと思うような経営をしていくことが重要になります。

このような会社をつくっていくことは、一朝一夕にはいきませんが、
ポイントはやはり経営者の姿勢、人間性にあると思っています。

社員さんの成長に本気。
提案されたことに素直に、徹底的に取り組む。
社員さんに決定したことを丸投げしないで、
それが実現できるように上手にサポートし、成果を出させる。
そして何より、社員さんに愛がある。
良い会社をつくることに、経営者が本気。

こうしたことがポイントではないかと思うのです。

先日、あるクライアント様に、
子育てを上手にするための育児論をまとめたレポートをお送りしました。

そのクライアント様には、新卒で入社され、
結婚や出産で退職したり育児休暇を取得中の女性スタッフさんが多くおられるからです。

その女性スタッフさんたちが育児で奮闘されている中で
何らかの参考になれば、という思いがありました。
そして何より、新卒の頃から一緒に取り組ませていただいてきましたので、
私にとっても非常に思い入れのあるスタッフさんたちなのです。

その育児論のレポートをクライアント様の社長は、
退職されたスタッフさんや全社員さんに転送されたそうです。

すると、退職されたスタッフさんから心のこもったお礼のメールの返信があったり、
今、働いているスタッフさんが、先日生まれたばかりの自分のお子さんを

「大きくなったら、この会社で使って下さい」

と社長にお礼を言いに来られたり、と、非常に嬉しいご報告を頂戴しました。

退職された社員さんから感謝のメールが届き、
今働いて下さっている社員さんが、我が子をここで働かせたいと思う。

今、働いて下さっている社員さんにそんな風に思ってもらえる会社って、最高ですよね?


こういう会社になるには、トップが本気でそうなりたい、と決断することが第一。
そして良い会社をつくるために、素直に謙虚に学び、
決断したことを徹底して実践し、成果を出す。
起こったこと全て自責でとらえると共に、社員さんに愛情を持って接する。

こうしたことをコツコツと実践していくしかないのです。
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【2378回】 良いアポの取り方

2017年07月04日 | 住宅コンサルタントとして
初回接客は、とても重要です。

初回で良い印象をお客様に持っていただかないと、
次回アポが取れなかったり、
お客様がいろんな住宅会社を見た後に自社に戻ってきてくれることがなくなるからです。

100点満点の初回接客は、次回アポを良い状態で取得すること。
次に高得点なのは、次回アポは取得できずとも、良い印象を持ってお客様に帰っていただくこと。

逆に初回接客でダメなのは、
「良い土地を探して紹介しますから、次回、お時間をいただけませんか?」
というような、良い形ではないアポを取得することです。

では、良い状態のアポとは何か?

それは、お客様が自社の住宅を気に入って下さって、
なおかつ「建てたい!」と思っていただいている状態です。

土地紹介でアポを取得するというのは、自社でなくてもどこでもできる訳ですから、
そういうアポの取り方はダメなのです。


良い状態でアポを取得するために重要なことは、

①お客様と良好な人間関係を築き、こちらの話を聞いてもらえる状態をつくる
②かつこちらの質問に正直にお客様が答えて下さる状態をつくる
③自社の住宅を気に入ってもらう
④自社の家を建てたいと思ってもらう

の4点です。

この状態をつくるためには、初回接客での雑談力が必要になってきます。

自己開示、共通点探し、他の人の事例、家を建てた方が良い根拠を具体的に示す、
お客様の不安に気づき、それを解消する(こうすることで、お客様は建てたいと思います)、
お客様の現状把握、などなど。

昨日、クライアント様のコンサルティング中に、新規のお客様が来場されたので、
最近入社された営業さんが最初、対応されていました。

ただ、どうしても模範的な接客をお伝えしたくて、クライアント様の社長に

「私、途中から接客に入らせてもらっても良いですか?」

とお願いをし、了承していただいたので、着座手前からガッツリと接客に入りました。

2分で関係をつくり、着座の了解をいただき、
15分でお客様のご職業とご年収をお聞きし、
40分で次回アポを良い状態で取得することができました。

私がアポを取得しても意味がありませんので、店長にラスト10分、同席していただき、
店長とお客様をつなぐ、というところも完璧にできました。

お客様と良い関係を構築する雑談や、職業・ご年収の訊き方、
上司と同席する際のつなぎ方など、実践でしかお伝えできないことを
目の前で見ていただきたかったので、本当にちょうど良い形で対応できたと思います。

大昔、接客手法を毎月のように各クライアント様にお伝えしておりましたが、
近年は接客・営業に特化したお話はあまりできていませんでした(←反省)。

コンサルティング中にお客様が来場された時に臨時で接客したり、営業同席したり、
更には土日の現場支援の際に、接客手法の現場での実践的なレクチャーを
今年は強化していきたいと思っています。

にしても、体が2つあったら、本当に住宅の営業をしたい、と思う今日この頃です。
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【2377回】 辞めていく社員さんがいた時の対応が、経営者の器

2017年07月03日 | 住宅コンサルタントとして
会社を良くしようと、ずっと頑張ってきた。
従業員さん、取引業者さん、お客様のことを考えて、一所懸命経営してきた。

自分として真剣に経営という仕事に取り組んできたにも関わらず、
社員さんが辞めていく時があります。

縁あって一緒に仕事をした仲間が去っていくのは、とても寂しいことです。

社員さんが辞める理由は、さまざまだと思いますが、
個人的には下記に挙げられるようなことが多いのではないか、と思っています。

ご本人の家庭環境(実家に戻らなくてはならなくなった、等)
ご本人の能力の問題(結果が出ず、つらい、等)
社員さんの人間性の問題(自分の言動が原因で、社内に居づらくなった、等)
社員さんが他にやりたいことができた(飲食店を経営したい、等)
会社や経営者の考えに、将来性を感じられない。
単純に経営者や上司が嫌い。

ただ、会社や経営者が好きで、仕事を通じてやりがいと成長を感じ、
会社、働く仲間、お客様のことが好きな社員さんは、そんな簡単に辞めないと思うのです。

だから経営者は、正しい考え方・価値観のもと、
仕事を通じて社員さんがやりがいと成長を感じられるようにし、
良いお客様が自社に来て下さるようにマーケティングを継続し、
社員さんの人間性が向上していくような機会を与えなくてはなりません。

そしてそれらに真剣に取り組んでも、
悲しいですが、社員さんが辞めていかれることもあるのです。


ただ、私が残念に思うのは、辞めていく社員さんがいた際に、
その社員さんを批判し、その社員さんの悪口を耳にするケースです。

これは本当にがっかりします。

逆に、社員さんが辞めていかれる時に、
自社に問題は無かっただろうか、と自責で考える経営者、
社員さんの退社に伴い、自社のいろんな点を見直し、改革される前向きな経営者、
その辞めていくスタッフさんの未来を応援される気持ちをお持ちの経営者を拝見すると、

「こういう社長の下で働けるスタッフさんは幸せだなぁ」

と感じてしまいます。

社員さんが去っていく際に、自責で考える。
辞めていく社員さんにも愛情を持っておられる。

そんな経営者は、器が大きいな、と感じます。
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【2376回】 揚げ足ばかり取る姿勢にゲンナリ・・・

2017年07月02日 | 住宅コンサルタントとして
ここ最近のテレビや雑誌、新聞の報道には、本当にゲンナリしてしまいます。

政治家の失言や政治家にふさわしくない言動をした議員を連日、取り上げ続ける。
芸能人をひたすらマークし、スクープをすっぱ抜く。

報道を通じて、誰かを攻撃している感じがするのですね。

もちろん、ここ最近の自民党議員や閣僚の脇の甘さ、
政治家としての自覚の無さ、人としての常識の無い言動などは大いに問題ですが、
あまりにしつこいというか、もっと他に流す情報って無いの?と思ってしまいます。

ネガティブな情報の比率があまりに多い。
そして各局報道している内容に個性が無い(テレビ東京系は別ですが・・・)。

だから視聴率も下がっていると思うのですが、
住宅業界と同じく、頭の固いオッサンが報道の仕事をされている方にも多いのでしょう。

政治家や芸能人の揚げ足を取ってばっかりじゃないですか?

そのうち、大半の人がテレビや週刊誌をますます買わなくなると思うのですね。

今の学生、本当に動画サイトやYouTubeばかり見てますし・・・。


その点、昨日の池上彰さんの番組は、
しっかりとした調査に基づいて世界の現状を分かりやすく報道して下さっていました。

説得力が違うよな、と個人的に感じました。

あのような情報をもっと流してくれたら、もっと締まるのに、とも思います。


市場のお客様のニーズと、提供する側の意識に差があると、
一気にお客様は離れていくのです。

住宅業界もそうならないようにしないと、ですね。
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