
特に関心もないが見ている化粧品系のTV-CM、常に新製品が出ているように感じているが、仕向けているのかもしれないが、裏返せばそれだけニーズはあるということだろうか。そうした製品は横文字かカタカナの商品名が美しい文字で表現され、買わなきゃあと思わせている。
日本文字の古い化粧品がある。それは「鬢付け油」(びんつけあぶら)で「梅が香(うめがか)」「蘭の雫(らんのしずく)」の商品名で販売され、岩国藩主吉川氏が江戸に出向いたときには諸大名への贈答品としても使われた、と「本家 松がね」の案内にある。係の方の話しで、その歴史ある鬢付け油が2本昔の姿で残っている。その1本が、松がね(岩国観光交流所)に展示されている。
鬢付け油とは広辞苑によると「髪油。香料を混ぜて製した固練りの油。主に日本髪で、おくれ毛を止め、髪のかたちを固めるのに用いる。固油。びんつけ」。松がね油は松根油(しょうこんゆ)から得られる樹脂状の物を用いられたように記憶している。
この松がね(登録有形文化財)は、昨日アップした玖珂町の入り口にあり錦帯橋から徒歩3分ほどにある。ガラスの引き戸開け暖簾をくぐると江戸風情を感じる屋内、銘酒の試飲や特産品を使った郷土料理の試食も出来るそうだが、私は試食したことはないが愉しめそうで、観光の休憩所としてお薦めです。
(今日の575) 髪結いについてゆきます鬢付けは
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