日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

現場の力

2012年10月03日 | 生活・ニュース
           

 「現場からお伝えします」。事件や事故が発生すると現場から生放送が始まる。今は実況中継と呼ばずライブという。TVのそれは確かに現場と呼ばれるその状況を居間にいながら知ることができ、速報の力を知る。ヘリからの映像が加わると理解も早まる。

 事故などが発生するたび「現場を確認してから」「現場が混乱している」「現場の指揮系統が」「現場の声を聞く」「現場監督」など「現場、現場」が飛び交い、現場が主役になる。現場って何だろう。

 化学プラントのオペレータ経験がある。オペレーターは現場とは呼ばないが、間接部門では一般的に現場と呼ぶ。その現場では「異」が起きないように運転する。いや起こしてはならないのだ。異臭・異音・異常振動・異物などなどの全てが運転や製品へのトラブルに連なる。それらを早期に把握し対処するためパトロールをし計測機器を監視する神聖な職場だ。万一に備えて対処訓練を繰り返す。

 近くで棟上があった。レッカーのアームから長い部材が降りてくる。声を掛け合い確かめ合いながらそれを受けて降ろし、組みあげていく。ここはまさに建築現場。活気がある。しかし、ここで事故が起きると災害現場、一瞬にして暗転する。現場は事故を起こしてはいけない。起きると周辺を含め多くに迷惑をかける。マニュアル一辺倒では無理だが、普段の研鑽で安全を守る、それが現場だ。
コメント (2)
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